Jerusalem Slim - Jerusalem Slim
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世に出るはずのなかったアルバムが様々な理由で公式に世に出ることということもあればやっぱりお蔵入りのまま何十年も陽の目を見ることがないというものもある。ファンからしてみれば聴いてみたいものではあるのでもちろん世に出てくれる方が良いのだが、その時期に出すのが適当かどうかはわからない。後になってから出す方が正当な評価を得られるものもあるが、一方ではそんな音源をリリースできるタイミングがいつ生じるかわからないというデメリットも売る側にはあるし、担当者がその音源の存在を覚えていなかったら終わりなワケで…、いや、昨今の紙ジャケみたいなブームがあったりリマスター盤がいっぱい出てくる時代になるってわかってればいいけど、もちろん昔はそんなこと露知らず、そのためにお蔵入りのままという音源はまだまだ山のようにあるはずだ。しかしそのタイミングではなく、またアーティストの意向にも反してオンタイムでリリースしてしまうという策もあるのだ。そのおかげで貴重な歴史的レコーディング音源を聴くことができるのは後になると実に嬉しいこと…。
前置きが長くなってしまったが、誰の何を言っているのかっていうとだ、別に大したもんじゃないっす。決してビートルズのモノ盤とかの話じゃなくて…、ハノイ・ロックスのマイケル・モンローが超絶ギタリストスティーヴ・スティーヴンスとサム・ヤッファと組んだバンドエルサレム・スリムの話です。1992年かそれくらいの頃なのでマイケル・モンローがソロで活動していてスティーヴ・スティーヴンスも宙ぶらりんな状態の頃。まぁ、ビリー・アイドルが沈んでいた時期だからね。ひょんなことから一緒にやることになって、結構ウマが合ってマジメにレコーディングまでしていたのにスティーヴ・スティーヴンスが裏切ってヴィンス・ニールとのツアーに出ていってしまったことで反目。そりゃそうだ、ハノイ・ロックス解散の元凶はモトリー・クルーなワケで、また新たなバンドをやろうとしていた矢先にまたしてもモトリー・クルーの元ボーカルに相棒を奪われたんだからさ。全くよろしくない出来事だわさ。
まぁ、それはともかく、マイケル・モンローはこのエルサレム・スリムの作品をリリースしたくなかったらしくて、今でも世界的にはリリースされていないんじゃないかな?多分日本だけでのリリースということで1992年にCDが特別ジャケットで出ている。写真集付きでジャケットも正にエルサレムの象徴って感じで悪くないし、来日公演もしたのかな?よく知らないけど、ナスティ・スーサイドをギタリストにして来るとかライナーに書いてある。ん?英国盤も出てるのか、でもそんなもんだろうな…。
いやぁ…、音的にはかなりかっこよいぞ、これ。思い切りハード&ヘヴィギタリストのスティーヴ・スティーヴンスのリフにパンクなマイケル・モンローの歌が被るっつうことなんだけど、結構損ねていなくて異色なハードロックって感じで面白い。ちょっとポップ感に欠けるし勢いにも欠ける気がするがかなり気合い入ってるし作品としてもきっちりと作られている。うん、リリースされてよかったなぁ…という感じ。そしてマイケル・モンローはこの後更に低迷期に入りデモリション23というバンドを組むのだった…、明らかにエルサレム・スリムの後遺症から組まれているバンドだけど音が全然違う。それについてはまた今度…。
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