Procol Harum - Grand Hotel

 クラシックとロックの融合…、古くから使われてきた言葉だし手法でもある。そしていくつものアルバムでそれが上手く融合した例もあるし、全く面白味のないものもある。しかし今でもロックの世界ではオーケストラが使われることは多いし、やはりクラシックとの融合という手法は当たり前に行われるようになってきたと考える方が自然かな。だからあまりそれを仰々しく書くようなこともないのかもしれん。こないだまでハマりまくっていたフィメールゴシックメタルだってやっぱり美しい音世界の構築=クラシックからの手法論がモチーフになっているワケだし。

Grand Hotel 異国の鳥と果物

 時代は1973年、というか1967年からなのだが正にロックとクラシックを融合した、と言うかその頃は未だロックですらきちんと確立されていなかったから、クラシック要素を最小単位のバンドが演奏するとこうなります、というお手本を提示し、更にそれがスタンダードになってしまったというプロコル・ハルムの「青い影」はあまりにも有名でしょ。荘厳さ漂うオルガンの音の中で美しメロディを聴かせてくれるアレです。

 でも一般的にはこの「青い影」の他にプロコル・ハルムってバンドの曲やアルバムなんて知ってる人少ないんだろうなぁ、と。ロックファンでもそう多くないんじゃないだろうか?このバンドも結構話題に上らないバンドのひとつで、実は色々な人が出入りしているしアルバムは多彩だし、実験精神も旺盛でサウンドは実に英国的だしという面白いバンドなのだ。かく言う自分もこれだけブログで英国ロック〜って書きながらついぞ思い出すことなく書くのは今回初めてだったりする…、はい、それくらい地味、というか目立たないバンドなんです。そういえば昔ほとんどのアルバム買い揃えて聴いていたなぁ〜と思い出した次第なんだが(笑)。

 で、その中で一番荘厳で雄大で感動的ですらあったアルバムはと言うと「Grand Hotel」っつう作品だったのだ。アナログで聴いていた時からそういう印象だったのできっと今のリマスターCDで聴いたら凄く広がりのある音になっているのかなと好奇心が疼くモノの、まだまだCDを買い直すっつうとこには行かないのもこのバンドだからだろうか?いや、そういうワケではないが(笑)。何というのかな、バンドがあってオーケストラがある、っていうんじゃなくてオーケストラがバンドと同じレベルで存在していて、一緒に楽曲を演奏しているという一体感が融合の成功の事例だと思うんだけど、正にそんな感じで多分メロトロンとかで誤魔化して作っていなくて全部ホンモノのオーケストラ使ってるからその荘厳さは圧倒的だし、気品あるっていう言葉になるのか、様式美の美しさを物語っている作品。だから当然ながらロックだぜ〜って言ってる音楽からは全然かけ離れたロック…、というか英国音楽、だな。ムーディー・ブルースやBJHもそうだけどプログレっつうよりはシンフォニックロック、それよりも英国音楽という特殊ジャンルを形成しているバンド群だと思うモン。

 この後の「異国の鳥と果物」とこの「Grand Hotel」は彼等の音楽的最高傑作を極めた作品で、前者はジャケットも素晴らしくて是非アナログで欲しくなるもの。「Grand Hotel」もジャケットからして貴族的な印象だし、素晴らしいよね。

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11月22日
 最近どういうワケだか時間がある時に見る映画はブラッド・ピットが出ているものばかりだ。もちろんイケメンっつうのもあって作品数が多いんだろうけど、見ていて凄いなぁと思うのはやはりその役者としての巧さ。役柄的には実に多彩な役を演じているので見る映画見る映画でキャラはかなり異なる。狂人からネクラ、爽やかな青年から知的な大人などなど様々。その変幻自在のキャラを巧く活用したファンタジー作「ジョー・ブラックをよろしく」なんてのもこないだ見てしまった。まぁ、あり得ないけどブラピならではの役柄だし、その後「オーシャンズ13」を見ててそのスマートな詐欺師的役割にも巧さを感じた。本来のキャラってどんなのか知らないけど、あそこまで表情とか目の色とか振る舞いなどを変えられる人ってなかなかいないんじゃないかな。だからこそ役者としてもてはやされるんだろうし、才能あるんだろう。なるほどねぇ…、なんだかんだとブラピの映画って結構見てるかも…。
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