The Rolling Stones - Exile On Main Street
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1972年、ローリング・ストーンズは新たなギタリスト、ミック・テイラーをしっかりとリードギタリストに据え、ロック史に語り継がれる最高のツアーを敢行している。そんな最絶頂期を迎えたストーンズがその時にリリースした新作アルバムはと言えば泣く子も黙る「メイン・ストリートのならず者」だ。

今でもストーンズファンの間では人気の高いアルバム、だと思う。ジャケットからして退廃的というかストーンズのストーンズらしいアルバムジャケットというのは万人が認めるところだろう。そして何と言っても充実しまくったストーンズのバンドパワー。グルーヴ感がとんでもなく漂っているアルバムで、ストーンズらしいノリが集約されていると思う。初っ端の「Rocks Off」からキース独特のリフでスタートされて、そこにミックが絡むという、当たり前と言えば当たり前だけど強烈なグルーヴがかっこ良い、正しくR&R。バンドにギターが二本いたらやってみたくなる曲だよ、これは。続く「Rip The Joint」はかなりアップテンポでホンキートンクなピアノとサックスが入ってくるので単調なビートの曲には聞こえなくて相当カッコ良いR&Rになってて、これこそお手本、って感じ。次はスリム・ハーポのナンバーから「Shake Your Hips」だそうだ。ストーンズにかかるとカバーも何も関係なしに聞こえるからなぁ。それからタイトルがやたらとかっこ良くて気になって聴いていたのが「Casino Boogie」で、見事にストーンズ風な、ちょっと乾いた感じのルーズなR&Rで、可愛らしい…っつうかコジャレてる。スライドにしてもサックスにしても目立つ感じで入ってるんじゃなくて、パーツ的に存在していてそれが凄く良い。そしてもうお馴染みの名曲「Tumbling Dice」は有名な一曲で、微妙なポップさとストーンズらしいルーズなリズムがマッチした曲。確か最初の日本公演でも演奏したからその時の印象が凄く残ってる。ここまでがアナログ時代のA面。続いてこれも日本公演の印象が残っている「Sweet Virginia」はアメリカのカントリーチックな雰囲気を醸し出したアコギとピアノ中心のリラックスした曲で、ミックの歌がやたらとロックしているのがアンマッチで面白い。ここでもやっぱりサックスがモノ哀しげに奏でるソロが美しい。そして地味だけど結構アルバムを象徴するかのような曲調なのが「Torn And Frayed」だと思う。ちょっと弱いのであまり目立たないが「Sweet Virginia」からの流れはかなり良い。次の「Sweet Black Angel」もそういう一貫性という意味では乾いたアコギ中心のイントロから始まるので繋がってて良い。そんな雰囲気をピアノに変えたのが「Loving Cup」かな。この面はとにかくそんなカントリーチックな雰囲気をたっぷりと詰め込んだ面だ。だからやはりアナログでこういう切り分け方をしていたワケで、ならばこの辺でCDも一旦切らないといかんだろ。
さてさてC面トップのキースの代表曲「Happy」。しかし、こういうストーンズ的ギターフレーズと言うかリフっつうかオブリガードの面白さも合わせて単なるR&Rでは終わらないグルーヴは面白い。キースの歌って言っても全然ストーンズしてるし、ミックが歌っても全然OKだろうし。かっちょいいわ。続く「Turn On The Run」でもまた新しいリズムにトライしているし、全く飽きさせないアルバムとしてよく出来ている。かと思えば思い切りアフタービートな「Ventilator Blues」なんつうのもあって、このリフにこのベースが絡んで、こういうリズムと歌が入ってくるか、と言うくらいに刺激的なダークブルース。いや、いいな、こういうの。ここに入ってくるのがいいんだよ。雰囲気を創るモノとして、その次の「Let It Loose」でまた新たな雰囲気を持ち込む。かったるいけど何か気怠くてストーンズらしくなくて、エフェクトかかりまくりだけど、どこかドラマティックな空気感が良いのかな、ミックが頑張ってるなぁと。ここでC面おしまい。最後のD面は一気に突っ走るぜ~って感じで「All Down The Line」っつう堅実なR&Rナンバーからスタート。またA面一曲目を聴いているような感覚になるくらいかっちょいい出来映えだよ、これも。次の「Stop Breaking Down」も二曲目に相応しい、スライドをクローズアップしたミドルテンポの曲でシンプルながらも不思議な事に飽きがこない。エンディングも近づいて来た雰囲気を出しまくっている「Shine A Light」ではまた女性コーラス隊を駆使してピアノと共にストーンズ風壮大なアレンジが再び。今回はそこにミック・テイラーのナイスなソロが被ってくるから興味深い。そしてラストチューンは「Soul Suvivor」でストーンズっぽいグルーヴ感に包まれたものではあるけどちょっと印象弱いか。しかしミックのシャウトは見事なモノで、やっぱり締めてくれる。
しかしまぁ、どういう録音手法を取ったのか知らないけど、凄くラフでライブ的雰囲気がたっぷり出ていて、それでこそストーンズ、って感じのアルバムの出来映えはかなりロック的で良い。作り込まれたアルバムではなくてバンドらしいアルバムなのも良い。やはりグルーヴ、一気に聴ける二枚組作品だ。


今でもストーンズファンの間では人気の高いアルバム、だと思う。ジャケットからして退廃的というかストーンズのストーンズらしいアルバムジャケットというのは万人が認めるところだろう。そして何と言っても充実しまくったストーンズのバンドパワー。グルーヴ感がとんでもなく漂っているアルバムで、ストーンズらしいノリが集約されていると思う。初っ端の「Rocks Off」からキース独特のリフでスタートされて、そこにミックが絡むという、当たり前と言えば当たり前だけど強烈なグルーヴがかっこ良い、正しくR&R。バンドにギターが二本いたらやってみたくなる曲だよ、これは。続く「Rip The Joint」はかなりアップテンポでホンキートンクなピアノとサックスが入ってくるので単調なビートの曲には聞こえなくて相当カッコ良いR&Rになってて、これこそお手本、って感じ。次はスリム・ハーポのナンバーから「Shake Your Hips」だそうだ。ストーンズにかかるとカバーも何も関係なしに聞こえるからなぁ。それからタイトルがやたらとかっこ良くて気になって聴いていたのが「Casino Boogie」で、見事にストーンズ風な、ちょっと乾いた感じのルーズなR&Rで、可愛らしい…っつうかコジャレてる。スライドにしてもサックスにしても目立つ感じで入ってるんじゃなくて、パーツ的に存在していてそれが凄く良い。そしてもうお馴染みの名曲「Tumbling Dice」は有名な一曲で、微妙なポップさとストーンズらしいルーズなリズムがマッチした曲。確か最初の日本公演でも演奏したからその時の印象が凄く残ってる。ここまでがアナログ時代のA面。続いてこれも日本公演の印象が残っている「Sweet Virginia」はアメリカのカントリーチックな雰囲気を醸し出したアコギとピアノ中心のリラックスした曲で、ミックの歌がやたらとロックしているのがアンマッチで面白い。ここでもやっぱりサックスがモノ哀しげに奏でるソロが美しい。そして地味だけど結構アルバムを象徴するかのような曲調なのが「Torn And Frayed」だと思う。ちょっと弱いのであまり目立たないが「Sweet Virginia」からの流れはかなり良い。次の「Sweet Black Angel」もそういう一貫性という意味では乾いたアコギ中心のイントロから始まるので繋がってて良い。そんな雰囲気をピアノに変えたのが「Loving Cup」かな。この面はとにかくそんなカントリーチックな雰囲気をたっぷりと詰め込んだ面だ。だからやはりアナログでこういう切り分け方をしていたワケで、ならばこの辺でCDも一旦切らないといかんだろ。
さてさてC面トップのキースの代表曲「Happy」。しかし、こういうストーンズ的ギターフレーズと言うかリフっつうかオブリガードの面白さも合わせて単なるR&Rでは終わらないグルーヴは面白い。キースの歌って言っても全然ストーンズしてるし、ミックが歌っても全然OKだろうし。かっちょいいわ。続く「Turn On The Run」でもまた新しいリズムにトライしているし、全く飽きさせないアルバムとしてよく出来ている。かと思えば思い切りアフタービートな「Ventilator Blues」なんつうのもあって、このリフにこのベースが絡んで、こういうリズムと歌が入ってくるか、と言うくらいに刺激的なダークブルース。いや、いいな、こういうの。ここに入ってくるのがいいんだよ。雰囲気を創るモノとして、その次の「Let It Loose」でまた新たな雰囲気を持ち込む。かったるいけど何か気怠くてストーンズらしくなくて、エフェクトかかりまくりだけど、どこかドラマティックな空気感が良いのかな、ミックが頑張ってるなぁと。ここでC面おしまい。最後のD面は一気に突っ走るぜ~って感じで「All Down The Line」っつう堅実なR&Rナンバーからスタート。またA面一曲目を聴いているような感覚になるくらいかっちょいい出来映えだよ、これも。次の「Stop Breaking Down」も二曲目に相応しい、スライドをクローズアップしたミドルテンポの曲でシンプルながらも不思議な事に飽きがこない。エンディングも近づいて来た雰囲気を出しまくっている「Shine A Light」ではまた女性コーラス隊を駆使してピアノと共にストーンズ風壮大なアレンジが再び。今回はそこにミック・テイラーのナイスなソロが被ってくるから興味深い。そしてラストチューンは「Soul Suvivor」でストーンズっぽいグルーヴ感に包まれたものではあるけどちょっと印象弱いか。しかしミックのシャウトは見事なモノで、やっぱり締めてくれる。
しかしまぁ、どういう録音手法を取ったのか知らないけど、凄くラフでライブ的雰囲気がたっぷり出ていて、それでこそストーンズ、って感じのアルバムの出来映えはかなりロック的で良い。作り込まれたアルバムではなくてバンドらしいアルバムなのも良い。やはりグルーヴ、一気に聴ける二枚組作品だ。
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