The Rolling Stones - Exile On Main Street

 1972年、ローリング・ストーンズは新たなギタリスト、ミック・テイラーをしっかりとリードギタリストに据え、ロック史に語り継がれる最高のツアーを敢行している。そんな最絶頂期を迎えたストーンズがその時にリリースした新作アルバムはと言えば泣く子も黙る「メイン・ストリートのならず者」なのだ。

メイン・ストリートのならず者(でかジャケ) Exile on Main Street(Tシャツ)(ブラック)(Lサイズ)(HWZCI-07643)

 今でもストーンズファンの間では人気の高いアルバム、だと思う。ジャケットからして退廃的というかストーンズのストーンズらしいアルバムジャケットというのは万人が認めるところだろう。そして何と言っても充実しまくったストーンズのバンドパワーでさ、グルーヴ感がとんでもなく漂っているアルバムで、ストーンズらしいノリが集約されていると思うんだな。初っ端の「Rocks Off」からキース独特のリフでスタートされて、そこにミックが絡むという、まぁ、当たり前と言えば当たり前なんだけど強烈なグルーヴがかっこよくってね。正にR&R。バンドにギターが二本いたらやってみたくなる曲だよな、これは。続く「Rip The Joint」はかなりアップテンポでホンキートンクなピアノとサックスが入ってくるので単調なビートの曲には聞こえなくて相当カッコよりR&Rになってて、これこそお手本、って感じ。で、スリム・ハーポのナンバーから「Shake Your Hips」だそうだ。このアルバムにかかるとカバーも何も関係なしに聞こえるからなぁ。それからタイトルがやたらとかっこよくって気になって聴いていたのが「Casino Boogie」。見事にストーンズ風な、ちょっと乾いた感じのルーズなR&Rで、可愛らしい…っつうかコジャレてる。スライドにしてもサックスにしても目立つ感じで入ってるんじゃなくってさ、パーツ的に存在していてそれが凄く良い。そしてもうお馴染みの名曲「Tumbling Dice」は有名な一曲だね。微妙なポップさとストーンズらしいルーズなリズムがマッチした曲でねぇ、確か最初の日本公演でもやたからその時の印象が凄く残ってる。ここまでがアナログ時代のA面かな。んでこれも日本公演の印象が残っている「Sweet Virginia」。アメリカのカントリーチックな雰囲気を醸し出したアコギとピアノ中心のリラックスした曲でねぇ、ミックの歌がやたらとロックしているのがアンマッチで面白い。ここでもやっぱりサックスがモノ哀しげに奏でるソロが美しい。そして地味だけど結構アルバムを象徴するかのような曲調なのが「Torn And Frayed」だと思うんだけど…、ちょっと弱いのであまり目立たないが「Sweet Virginia」からの流れはかなり良いよね。次の「Sweet Black Angel」もそういう一貫性という意味では乾いたアコギ中心のイントロから始まるので結構繋がってて良い。損な雰囲気をピアノに変えたのが「Loving Cup」かな。この面はとにかくそんなカントリーチックな雰囲気をたっぷりと詰め込んだ面だよ。だからやっぱアナログでこういう切り分け方をしていたってことはこの辺でCDも一旦切らないといかんだろ(笑)。

 さてさてC面トップのキースの代表曲「Happy」。しっかしなぁ、こういうストーンズ的ギターフレーズというかリフっつうかオブリガードの面白さも合わせて単なるR&Rでは終わらないグルーヴだよな、やっぱ。面白いモン。キースの歌っていっても全然ストーンズしてるしさ、ミックが歌っても全然OKだろうし。かっちょいいわぁ…。続く「Turn On The Run」でもまた新しいリズムにトライしているし。全く飽きさせないアルバムとしてよく出来ているもんだ。かと思えば思い切りアフタービートな「Ventilator Blues」なんつうのもあって…、このリフにこのベースが絡んで、こういうリズムと歌が入ってくるか…というくらいに刺激的なダークブルース。いや、いいな、こういうの。ここに入ってくるのがいいんだよ。次はまぁ雰囲気を創るモノとして…、その次の「Let It Loose」でまた新たな雰囲気を持ち込む…、かったるいけど何か気怠くてストーンズらしくなくて、エフェクトかかりまくりなんだけどでもどこかドラマティックな空気感が良いのかな、ミックが頑張ってるなぁと。うん。ここでC面おしまい。最後のD面は一気に突っ走るぜ~って感じで「All Down The Line」っつう堅実なR&Rナンバーからスタート。うん、またA面一曲目を聴いているような感覚になるくらいかっちょいい出来映えだよね、これも。次の「Stop Breaking Down」も二曲目に相応しい、スライドをクローズアップしたミドルテンポの曲でシンプルながらも不思議なことに飽きがこないっつう(笑)。さあ、エンディングも近づいてきたという雰囲気を出しまくっている「Shine A Light」ではまた女性コーラス隊を駆使してピアノと共にストーンズ風壮大なアレンジが再び。今回はそこにミック・テイラーのナイスなソロが被ってくるから興味深いけどね。そしてラストチューンは「Soul Suvivor」。ストーンズっぽいグルーヴ感に包まれたものではあるけどちょっと印象弱いかな。しかしミックのシャウトは見事なモノで、やっぱり締めてくれる(笑)。

 しかしまぁ、どういう録音手法を取ったのか知らないけど、凄くラフでライブ的雰囲気がたっぷり出ていて、それでこそストーンズ、って感じのアルバムの出来映えはかなりロック的でいいんだよね。作り込まれたアルバムではなくってバンドらしいアルバムっつうのが良い。で、やっぱグルーヴ。うん、一気に聴ける二枚組作品だったな。

関連記事

Comment

[3507]

このアルバムは“文句なし”
音ははっきり言って良くないくせに、Stones感がバリバリ出ていると言うパラドックス。

本当にやりつくした感じがたまりませんっ!!

T.B飛ばしましたよ~。

[3508] トラックバックから来ました

トラックバックから見に来ました。

何だか個人的に興味のある記事が並んでいるので…
(クラシックなロックは勿論の事、Jazzのカテゴリーでマル・ウォルドロンを取り上げているところがいいですね)

ちょくちょく読みに伺います。

[3531] コメント感謝~

>リュウさん
文句なしっすか(笑)。確かに音はよろしくないけどストーンズのらしさが出ていてかっちょいいっす。好き勝手やってるのもね、良いんです。時代がストーンズだったから♪

>onbloさん
どもども♪いやぁ、お好きなモノが似てていいなぁ、と思ったのでこれからもよろしくお願いします♪

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Exile On Main St

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