地獄の黙示録
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60年代アメリカ文化を描いた映画は非常にたくさんある。それと言うのも当時ベトナム戦争真っ最中ということもあって、題材に取り上げられやすいというのと、ヒッピー文化、フラワーチルドレンと呼ばれる世代、またロックではもちろんウッドストックという象徴もある。そんなことでこの時代を描いたものはいくつでもあるけど、今でもダントツにインパクトを放って自分を惹き付けて止まない作品がある。

「地獄の黙示録」
それほど何回も見て研究するほどハマってたワケじゃないが、最初に見た時から強烈な印象が残ってた。もちろんドアーズの「The End」の美しさも実感してたけど、自分的にはドアーズを知る前にこの映画を見ていて、なんか凄くハマったサントラだな、という印象でドアーズを聞いていた。何せ映画が始まった冒頭から雰囲気たっぷりのシーンに溢れていて、そこで既に「The End」のあのイントロが流れるからインパクトあった。
映画そのものの話となると、これはもう深く研究している人がネット上にもいくらでもいるし、素人的に大して書ける事はないが、明らかに狂気というテーマを打ち出して一般に知らしめた作品だと思う。狂気って、ロックの世界でも結構出てくるけど、真の狂気となると凄く静かなものだと思う。シド・バレットのソロ作品を聴いていると一見まともな音楽に聞こえるが、その中に狂気が確実に存在していて、それは発狂と言うのではない。「地獄の黙示録」にもそれが描かれていて、映画だからもうちょっと直接的に表現されているので実際に狂気の断片が見て取れる。その存在感と権力を誇示する事で狂気を見せている部分もあるのかな。ちょっと表現が難しいが、そこにT.S.エリオットの詩が持ち込まれて妙に静寂さがあったりする。
最初にこの映画を見た時は何か凄い戦争映画と思ったし、後半のカーツ大佐のシーンなんて気持ち悪いだけだったけど、そのうちカーツ大佐のシーンの方が興味深くなってきて、それまでの映像は序章でしかないとまで思うようになったくらいあの狂気のシーンにハマっていった。唐突に出てくるデニス・ホッパーのヒッピー記者という役割も、この時期のヒッピー役ならこの人ぴったり、っていう感じで笑った。
音楽的な話で言えば「地獄の黙示録」の映画で使われたドアーズの「The End」は通常のスタジオ盤から6分半くらいに切り詰められたバージョンで、一部のベスト盤に収録されている。と言っても、編集によるものなので大したことはないか。それよりもアナログ時代のサントラの迫力が凄かった。リマスタリングCDの音は未聴だけど。



「地獄の黙示録」
それほど何回も見て研究するほどハマってたワケじゃないが、最初に見た時から強烈な印象が残ってた。もちろんドアーズの「The End」の美しさも実感してたけど、自分的にはドアーズを知る前にこの映画を見ていて、なんか凄くハマったサントラだな、という印象でドアーズを聞いていた。何せ映画が始まった冒頭から雰囲気たっぷりのシーンに溢れていて、そこで既に「The End」のあのイントロが流れるからインパクトあった。
映画そのものの話となると、これはもう深く研究している人がネット上にもいくらでもいるし、素人的に大して書ける事はないが、明らかに狂気というテーマを打ち出して一般に知らしめた作品だと思う。狂気って、ロックの世界でも結構出てくるけど、真の狂気となると凄く静かなものだと思う。シド・バレットのソロ作品を聴いていると一見まともな音楽に聞こえるが、その中に狂気が確実に存在していて、それは発狂と言うのではない。「地獄の黙示録」にもそれが描かれていて、映画だからもうちょっと直接的に表現されているので実際に狂気の断片が見て取れる。その存在感と権力を誇示する事で狂気を見せている部分もあるのかな。ちょっと表現が難しいが、そこにT.S.エリオットの詩が持ち込まれて妙に静寂さがあったりする。
最初にこの映画を見た時は何か凄い戦争映画と思ったし、後半のカーツ大佐のシーンなんて気持ち悪いだけだったけど、そのうちカーツ大佐のシーンの方が興味深くなってきて、それまでの映像は序章でしかないとまで思うようになったくらいあの狂気のシーンにハマっていった。唐突に出てくるデニス・ホッパーのヒッピー記者という役割も、この時期のヒッピー役ならこの人ぴったり、っていう感じで笑った。
音楽的な話で言えば「地獄の黙示録」の映画で使われたドアーズの「The End」は通常のスタジオ盤から6分半くらいに切り詰められたバージョンで、一部のベスト盤に収録されている。と言っても、編集によるものなので大したことはないか。それよりもアナログ時代のサントラの迫力が凄かった。リマスタリングCDの音は未聴だけど。