The Doors - Strange Days
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パティ・スミスがカバーしたドアーズの「Soul Kitchen」が素晴らしくハマっていたので、ホンモノが聴きたくなってドアーズを取り出す。うん、「Soul Kitchen」ってファーストアルバムの二曲目なんだよな。やっぱ凄い雰囲気のアルバムだ。なんて感動しまくったのはいいけどドアーズのファーストアルバムは既に過去に書いてるので、しょうがない、興味ある方はそちらを見て下さい。
そしてセカンドアルバム「まぼろしの世界」を引っ張り出して聴き直す事に。ドアーズはデビュー時の印象が強いからベースレスの4人組っていうバンド編成だと思われてるけど、実際にベースが不在のままレコーディングしたのはファーストだけでセカンド以降はもちろん全部ベースが入ってるんだよね。ライブでは敢えてベースレスを維持してやってたけどね。まぁ、スタジオ作品とライブは別物という考え方で良いと思うけど。
セカンドアルバム「まぼろしの世界」を引っ張り出して聴き直す事に。ドアーズはデビュー時の印象が強いからベースレスの4人組っていうバンド編成だと思われてるけど、実際にベースが不在のままレコーディングしたのはファーストアルバムだけでセカンド以降は全部ベースが入ってる。ライブでは敢えてベースレスを維持してやってたけど。まぁ、スタジオ作品とライブは別物という考え方は良いと思う。
セカンドアルバム「まぼろしの世界」も基本路線はファーストアルバムと一緒でまだまだ勢いがある初期の状態で曲をひたすら作りまくってレコーディング。そしてどこか幻想的な雰囲気を持った楽曲と、古くから伝わるサウンドを少々アレンジし直したようなシンプルな楽曲を混ぜて、ジム・モリソンのカリスマ的な歌を入れれば出来上がり、みたいな感じ。それにしては凄くハイレベルで良い作品に仕上がっているので人気も高いんじゃないかな。個人的にはどれもこれも好きなので何とも言えないけど。
アルバム冒頭の「Strange Days」のイントロからして幻想的でいいよ。何か引き込まれちゃう魅力たっぷりで、3分の曲と言うのが凄い。この雰囲気はアルバム全体に広がっていて次の「迷子の少女」でもしっかりと引き継がれている。幻想的面もあるけど煌びやかな音世界もある。これは多分ギターの音色がキラキラしてるんだよ。そこに鍵盤が妙~に被さってくるからヘンな雰囲気になってくる。ジム・モリソンの歌は割と普通に渋く低い声で迫ってくるので別に狂気の雰囲気ではない。当時はこんなコーラスギターを前面に出す事も少なかったのかな。そんなギターのロビー・クリーガーが本領発揮とばかりにリフを刻む「Love Me Two Times」は3コードのポップソングながら、こういう作品をきちんと持っているのがドアーズの面白いところ。ジム・モリソンのインパクトだけだったらここまで売れなかったと思うし、やはり楽曲のポップさが受け入れやすさになってる面は大きい。叫び声とかははさすがにかっこいいなぁ~って思うのがいっぱいあるけど、それくらいで、後はキャッチーなポップソング。アルバム「ソフト・パレード」くらいまではそういうのが続いていた。言うならば最後までそうだったけど、キャッチーで煌びやかだったのが「ソフト・パレード」あたりまでかな、と。「Unhappy Girl」にしても同じ路線で口ずさみながら聴いてる自分がいるし。
そんなポップな中に所々入り混じるのが効果音とジム・モリソンの叫び声だけで構成された「放牧地帯」や最後の「音楽が終わったら」だ。こういう重さがあるからドアーズというバンドは深い。一方ではジム・モリソンが最初に書いた歌詞を元にした「Moonlight Drive」なんていう可愛い曲があったりする。でも、このバンドは実はブルースに根ざした音楽志向でライブではそんなのばかりをやってたし、そう聞こえないアレンジ力は凄いが。
久々にこういう系統の王道モノを聴いていると改めて凄さを実感する。この夏は再度王道バンドの実力に感動するシリーズで攻め立ててみようかな。1967年にこの音を出していた、って事は40年前の作品か。凄いな。今でも全く新鮮さを失っていないこのアルバム、面白いです。
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