Mike Oldfield - Hergest Ridge (1974):
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マイク・オールドフィールドの「Ommadawn」にはClodagh Simondsがクレジットされているが、Clodagh Simondsはアイルランドの女性歌手であのメロウキャンドルの歌姫として有名で、メロウキャンドルがあまりにも素晴らしくて幾つかのセッションを探したが、マイク・オールドフィールドの作品には結構参加しているみたいで、「Hergest Ridge」「Ommadawn」「Amarok」「Tubular Bells III」でクレジットされている。自分的にはマイク・オールドフィールド自体にはそれほど興味はないが、クロダー・シモンズの声が聴けるなら、英国好きとして追求したくなるが、1998年の「Tubular Bells III」にも参加しているからその交流は深いようだ。
マイク・オールドフィールドの1974年リリースの二作目「Hergest Ridge」は前作「Tubular Bells」が世界的大ヒットと言ってもその実、映画エクソシスト自体が1974年の公開なので、「Tubular Bells」がそこそこ知られ、この「Hergest Ridge」も売れかけていた所にエクソシストのホラー的人気がチャートを独走してしまったがために「Hergest Ridge」は「Tubular Bells」に軽く追い越されたらしいからVirginにとっては嬉しい悲鳴だっただろう。
「Hergest Ridge」は、最初の「Tubular Bells」とこの後の三枚目「Ommadawn」と比べると些か起伏に欠けるけど、トータル的にはヒーリングミュージックに近いので悪くないし、マイク・オールドフィールドのメロディアスなギターソロが目立つのも良い。楽曲的にはトラディショナルな楽器がいっぱい使われて相変わらず多重録音で凝ってるから、環境音楽に近いし、ここで英国フォークでアイルランド的と言う形容はなかなかできないが、ただ、ひたすら垂れ流しても綺麗でシーン毎に情景を浮かべる音。
肝心のクロダー・シモンズはどこに?ちなみに姐のサリー・オールドフィールドも参加しているが、この女性コーラス部分しかないだろう。あの天上の歌声を持つクロダー・シモンズを単なるクワイヤで使うのもこれまた凄いが、マニア的にコレクター的には何とも哀しい使われ方。このアルバムはLP時代のオリジナルミックスとCD時代のミックスが異なっているらしく、その印象が全く違う作品として知られている。

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