Chimera - Chimera (1967-70)
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女性二人によるアコースティックなバンドはいくつも思い付くけど、それは単にメロウキャンドルと言うひとつの偶像があるからだろう。やはり、メロウキャンドルみたいなバンドを期待しちゃうのはしょうがない。実際にはなかなかそんな事あり得ない。ところがひょんなことから聴いてみたChimeraと言うバンド、と言うかプロジェクトには驚かされた。60年代末期には録音されていたらしいけど、当時リリースされなかったアルバムで、それが2004年になって突如陽の目を見た非常に珍しいパターンの作品。
ジャケットからして良い。彼女たちがこのバンドで歌っている女性ではないと思うが、印象としては凄く良い。音の中味は、冒頭がもうメロウキャンドルチックな幻想感溢れる楽曲と歌で、結構あっちの世界にイケる感触。それは全編に渡って繰り広げられる世界だけど、なんで当時リリースしなかったのかと不思議に思う。音のアレンジもしっかりしてて、作品的にもかなりレベル高い方だと思う。
この作品は別の意味で話題になることが多い。まずプロデューサーにピンク・フロイドのニック・メイソンが半分くらい関わってて演奏にも参加してる。そのツテかリック・ライトも別の曲で参加しているのでピンク・フロイドマニアの間では以前から話題になっていた作品らしい。それと、当時のサイケデリックブームの中では割と重宝していたであろうウィル・マローンがオーケストラアレンジャーとして記載されている。オレンジ・バイスクルやソロアルバムで有名な人です。それとアシュカンからフリートウッド・マックに参加する事となるボブ・ウェストンも参加している。フロイド関連でリリースされた時には結構売れたようで、自分もその時に入手した。
しかしこの全ての曲を書いているリサ・バンコフと言う女性は歌も歌ってるけど裏ジャケのギター弾きの姿がそうだろうから、かなりの才能の持ち主。そして男の操り方が上手かったのか、とんでもないゲスト陣を迎えてて、果たして何者?ちょっと調べた程度じゃ何も出てこないのでマジメに調べないとダメか。

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