The Move - Looking On (1970)
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ロイ・ウッドは読み取りにくいミュージシャンの一人でジェフ・リンはまだ後の活動からそれなりに趣味とか方向性、英国人らしさが分かるけど、ロイ・ウッドは奇人的印象が拭えない。ソロ作品「Wizzard Brew」のジャケットやその後のベスト盤で見られるロイ・ウッドの奇抜なメイクに他ならないが、Renaissanceのアニー・ハスラムとの関係性から久々に気になって取り出してきたロイ・ウッド関連のThe MoveからELO、Wizzardと妙なベスト盤もそれなりにあるので聴けるのは良い環境が、ジェフ・リンも外せないので、今回はThe Moveの「Looking On」。
「Looking On」のジャケットはロック名盤本で小さく見てもあまりよく分からないだろうし、もしかしたらCD紹介の本でもよく分からないと思う。アマゾンで見ても何だろ?との興味しか示さないが、アナログで見てもらいたい、もしくは拡大して見てもらえると分かるが、どうにもふざけたジャケットと分かるハズ。昔何かの本でこのアルバムジャケットの紹介をモノクロの写真で見て、卵があちこちに向けて並べられているジャケか、何の卵だろ?と思ってました。まさかハゲ頭を上から写した写真とは思わなかった。
そんなふざけたジャケットの中味は60年代末期のカラフルサイケデリックポップの申し子のようなThe Moveが、同じく同年代のビートルズフィーバーたっぷりのIdle Raceからジェフ・リンを引っ張ってきてロイ・ウッドとジェフ・リンの双頭体制が整った最初のアルバムで、双方とも同じような感性を認識していたためか、得意分野での才能開花ではなく、ちょっと違う方向性への実験を試みた。それまでのThe Moveが持っていたカラフルさや軽快さは鳴りを潜め、どこかヘンなハードロック的サウンド、軽くてヘンではなく重苦しくてヘンなサウンドに変化しているのでそれはそれで面白いが、伊達にポップ畑を歩んでいる人達ではなく、結局妙な展開やコーラス、構成や効果音があらゆる実験として盛り込まれている。そのおかげでイマイチ掴みどころのないアルバムになっているのでThe Moveが好きなファンから敬遠されがち、ELO好きにはちょっとオーケストレーションが不足している中途半端な作品。
ところがロック畑、60年代後期から70年代が好きなリスナーからしてみると、クィーン的に面白いアルバムでクィーンよりも先です。後の方向性がELOだったので、ロックからややポップに寄っているけど、「Looking On」はどっちに転んでもおかしくない時代の産物で、新たな幕開けを予感する作品でもあるとは褒めすぎか。ただ、まだまだ60年代の香りを漂わせているのは事実だが、ジェフ・リンが次々と才能を発揮していくことになるし、クイーン好きが一番入りやすいけど、結構ブラック・サバス好きな人とか面白いかもしれない。
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(ChatGPT版)
The Moveは、1960年代後半から1970年代初頭にかけて活躍したイギリスのロックバンドです。その音楽的な多様性とエネルギッシュなステージパフォーマンスで知られており、彼らのアルバム『Looking On』もその象徴的な一枚となっています。
このアルバムは、1970年にリリースされたThe Moveの3枚目のアルバムであり、彼らの音楽的な進化を反映しています。それまでのアルバムでは、ポップでキャッチーな曲が中心でしたが、『Looking On』では、より重厚で実験的なサウンドが追求されています。
アルバムのオープニングトラック「Looking On」は、重厚なギターとオルガンのサウンドが印象的であり、リードボーカルのキャラクター的な歌声も特徴的です。また、このアルバムには、ファンキーでブルージーな「Brontosaurus」や、ギターのフレーズが印象的な「What?」など、様々な音楽的要素が取り入れられています。
また、このアルバムでは、プログレッシブロックの要素も見られます。アルバムの中盤に位置する「When Alice Comes Back to the Farm」は、フォーク調のアコースティックギターに始まり、徐々に派手なオルガンやストリングスが加わっていく構成になっています。また、「Open Up Said the World at the Door」では、複雑なリズムとドラマティックなアレンジが印象的です。
『Looking On』は、The Moveが持つ音楽的多様性を表現した、斬新で実験的なアルバムと言えます。彼らの楽曲やサウンドは、当時の時代背景を反映している一方で、現代のリスナーにも魅力的な作品です。The Moveの活躍期間は短かったものの、彼らの音楽性はその後のロックシーンに多大な影響を与えています。
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↑案外つまらないのでもっとブラッシュアップさせないと駄目そうだ(笑)。

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