Colosseum - Valentyne Suite (1969):
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コラシアムの「バレンタイン組曲」。バレンタインデーのバレンタインは「Valentine」なのでこの「Valentyne Suite」とは「i」と「y」の違いがある。しかしどうにもその意味の違いがよく分からないが、コラシアムが1969年に発表した「バレンタイン組曲」は音よりも何よりも重要なポイントとして、ヴァーティゴレーベル発足の第一弾アルバムと名高く、規格番号「Vertigo VO 01」なので後の「6360 **」とは異なる。そしてジャケットはキーフの作品。ヴァーティゴはヒプノシスではなくキーフを使った作品が一番多い。それも併せてヴァーティゴのブランドを創り上げている。
一般的にはジャズロックの名盤と云われてるけど、そこまでジャズでもないと思う。ジョン・ハイズマンのドラムは確かに手数が多くてロック的なドラミングとは一線を画すけど、楽曲は凄くハードなロックだ。このバンドも面白いのはこの作品が二作目で、まだクレム・クリムソンもクリス・ファーロウもいない時代の第一期。それでこの名盤を作ってしまった実はギターボーカルのジェームズ・リザーランドが曲者ではないかと。良いギター弾くし歌もパワーある。A面に於けるブルースロック的アプローチ面ではこの人とジョン・ハイズマンのドラムでアルバムのパワーを打ち出している。B面の組曲が有名だけど、なかなかA面のロックもよろしい。B面はがらりと変わってデイブ・グリーンスレイドの才能爆発のオルガンメインの組曲でディック・ヘクストール=スミスとジョン・ハイズマンの三者で凄い迫力の演奏を聴かせてくれる。この辺聴くとジャズロックは納得する。だが敢えて云おう、やはりハードロックのA面に軍配を上げたい。

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