Capercaillie - To The Moon

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 スコットランドの音を現代風ポップスにハメ込んでしっかりとそれに成功したことで更に国民的…というかトラディショナルな世界からポップスのシーンに存在感を示したカパーケリー。キャリアは長く、そういう意味でこういったトラディショナルバンドっつうのは国民的なバンドになる要素が強いよな。今でも現役で25年のキャリアを誇るワケだし。もちろんメンバーに変化はいくらかあるものの、基本的な音楽路線に変更はないので基本的にどれを聴いてもバンドの本質はよくわかる。でも、さすがに音楽好きな人間が集まっているだけあって、あれこれと新たなる試みに挑戦する時期もあったり、素朴に音楽を奏でることもあったりとキャリアに応じて多様な音をアルバムとしてリリースしているね。

グレンフィナン

 Capercaillie 「トゥー・ザ・ムーン

 何枚目になるのかな、ジャケットの雰囲気も作品的にもそして現代的な試みを行った意欲的な作品という意味でも「トゥー・ザ・ムーン」というアルバムはなかなか面白い。もちろん女性ボーカルなのだが、普段は完全にトラッド要素が強かったところにこの時期はモロにエレクトリックな要素を詰め込んで、軽快なポップスに仕上がっている頃なのでまったくヒットチャートに顔を出していてもおかしくない出来映え。フィドルの響きとポップで軽やかなサウンドが妙に心地良い。コアーズみたいな派手でキャッチーなメロディではないけど(その辺は若さの違いか…)、なんつうかアダルトポップス、って感じかな(笑)。ひたすらロックだけにこだわるのでない限りこういうのを一枚くらい置いておくと心地良く過ごせるよ。多分この暑い夏にもピッタリだね。

 このアルバム、昔から欲しい欲しいと思っててなかなか見つからなくってね、結構探した。その間に他の作品をいくつも聴いてしまってそんなに違いがないから焦って全部集める必要もなくってさ、それで結局このアルバムを探し当てるのに時間かかったなぁ。ようやく見つけた時はあまりトラッドにハマってない時で、なかなか気分にならなくて大変だった(笑)。ただまぁ、聴いてしまうとやっぱりほっとする音だよね。

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フレ
Posted byフレ

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