The Stranglers - La Folie (1981):
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1981年リリースのThe Stranglers6枚目の作品「La Folie」は、未だに制覇出来ていないけど制覇したいバンドのひとつで、パンクのカテゴライズから出てきてるけど音はパンクサウンドとは異なる知性的且つデカダンなサウンドと鍵盤のピコピコが不思議だったけど、それこそが味で骨太なロックサウンドでしかあり得ない音世界。
「La Folie」は中期ストラングラーズの始まりで、初期ストラングラーズの終焉とも言える作品だが、より一層デカダンでユーロな方向に進んでいるもののポップ的メロディへの接近が当時はファンを戸惑わせてた。こんな大人な音が出てきたら困るのは分かるし、ここから入った人はこの深さが好きだろうし、ボウイ的でありつつジャパン的なトコもある。ベースは相変わらず独特の音とフレーズで一人浮いているが、鍵盤の綺羅びやかさとは裏腹な骨太な音と、そしてヒューの歌がまた無機質でグレーに染めてくれる声で艶やかで「Golden Brown」で浮遊したSlapp Happyにも歌わせたいくらいの曲が世界でヒット。まるでストラングラーズらしからぬこの歌がバンドをイメージ付けたようで、妙なポップバンドとも見られる恐ろしく深みのある、悲しくも美しい名曲。やはり深みのあり芯のあるバンドで一枚づつ制覇して聴かないといけないし、毎回聴く度にそれを意識して、それなりには聞いているけど、まだぼんやりとしたイメージでしか音を捉えられない。

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