Paul Rodgers - Muddy Water Blues: A Tribute to Muddy Waters (1993):
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ポール・ロジャースの1993年、シーンに復帰の名盤「Muddy Water Blues: A Tribute to Muddy Waters」。当時このアルバムをリリースして久々にシーンに復帰したポール・ロジャース。しかもマディ・ウォーターズのカバーアルバムだけで魅力的だったのに更に豪華ギタリスト陣を迎えている。好みから興味ないのまで、またブルースに縁遠い人から本格派まで、更にそれぞれのギタリストが個性を打ち出せる技量のある人ばかりで聴いててカラフルで面白かった。ポール・ロジャースの歌も生き生きしてて相変わらず。やはり凄いと思ってるとギターも色々鳴るから楽しい。久々にまた聴いてるけどオープニングのアコースティックブルースからして楽しい。ベックにデイブ・ギルモア、ゲイリー・ムーアあたりまではまだ分かるが、ブライアン・セッツアーやブライアン・メイ、リッチー・サンボラと、更にトレバー・ラビンにニール・ショーン。当時はもっとブルースに傾倒したギタリストを揃えれば良かったのにと散々思ったし、来日公演はニール・ショーンがギター弾いてたので殊更にギタリスト替えてくれと思ったけど、それだとホントにただのブルースカバーアルバムになるからこういうクセのあるギタリストを集めてブルース臭くなり過ぎない作風は良かったのかと思えるようになった。もっとも一方でコテコテのを聴いてみたい気もする。
曲もすべて知っているメジャーなモノばかりだけどアレンジが現代的で、全然違うからシンプルなロックアルバムに聴こえるのも見事。後で聞けば皆データかテープを送ってそれぞれが録音しているので、目の前で録音した人はいないと。そういう時代かと思ったけど聴く側としては一緒にジャムってる姿を想像する。ポール・ロジャースとジェフ・ベックが一緒に演奏してるなんてワクワクするし、スラッシュはオケで入ってたギターパートも全部自分で置き換えて録音して返してきたと書いてあった。結構聴いたアルバムのひとつで良い作品だと思う。後で英国盤で2CD盤が出て、フリーのカバーも入ってて失敗したなと思った記憶もある。

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