Bad Company - Straight Shooter (1975)
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ミック・ラルフス最大の貢献バンドと言えばバッド・カンパニーだ。貢献バンドと言ってはいけないけど、後追いロックファンからみるとポール・ロジャースの圧倒的な歌声の存在感がダントツで、その他はそのサポートに見えてしまう。当時はスーパーバンドで騒がれたとは知ってるけど、そう見えてしまう。それと云うのもミック・ラルフスもそれほど目立つギタリストでもないし、ボズ・バレルもやはり地味だし、サイモン・カークも同じく。ただ、別にそれが悪いのではなく、そういうカラーで彩られたバンドだからこそ良かった。
有名なのは話題性の高かったファーストアルバムで、スカッと抜けたアメリカ志向のサウンドは大いに受けた。そしてこのセカンドアルバム「Straight Shooter」もまたファーストアルバムと同じ路線のまま間を開けずにリリースされ、その音楽性は変わっていない。云うならばファーストよりも更に粒揃いの曲が多いので、コアなファンはここまでをバドカンとする。三枚目以降はもファン的には聴くけどどこか音楽性が不安定で纏まりのないアルバムになり、広がりすぎていく感じなので、バンドの一体感があるセカンドアルバムまでが良い。
初っ端からご機嫌な曲が二発続くし、しっかりとミック・ラルフスのギターもモット時代よりも更にハードにドライヴしているし、ポール・ロジャースの歌は垢抜けてブルース歌手からロックシンガーの歌い方に成長している。この頃のポールは凄く充実してるように思える。曲もカラフルだし、歌も一生懸命歌うだけでなく味を出した歌い方になってるし、多分あれこれと楽器もやってるだろう。確かこのアルバム出してツアーやってる最中にフリー時代の親友ポール・コゾフが亡くなって、ライブ前には誰も教えてくれず、終わってから聞いて激怒したとか。一方ではフリー時代よりも更にスターダムに昇ったにもかかわらず、他方では天に召されてしまった対極のロックスター達。そんな想いを馳せて名曲「Shooting Star」を聴くと、ミック・ラルフスのギターソロが良い味出してる。
まだまだこのバンドが青春という人も多いだろうし、これから聴く人も多分ロックの面白さを味合わせてくれる重要な英国ロックバンド。

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