Paul Kossoff - Live at Fairfield Halls 1975:
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やっぱね、ロックはギターです。ギターが目立ってかっこ良くないとイカンです。今時のバンドはどうか知らないけど古いバンドでは必ずそうあるべきで、そういうバンドがカッコ良かった。そういえば年末にそんな話を酒を飲みながらグダグダと熱く語っていた事を思い出して、そうそう、マイナーもいいけどやっぱりきちんとメジャーなのを抑えてこそだよ、なんて話で聴きまくりましたよ色々と。もちろん既出のアルバムも何度も聴いているのでここには出てこないけどやっぱね、聴くんですよ、響いたのとか響くものは。面白いのは、昔はダメだと思って聞かなくなったアルバムでも今違う見地で聴くとなかなか聴き応えのある作品だと気づいたり、改めてスゴいと思うもあって、自分の昔の耳は信じちゃいけないです。多分皆が皆そうだと思うけど、改めて聴くのが重要。自分って変化してるから。
ポール・コソフ率いるBack Street Crawlerの1975年のライブアルバム「Live at Fairfield Halls」はジャケットを替えたりして何回かリリースされているから多分版権が微妙なのだろう。最初タワーレコードでコイツを見た時は結構びっくりして、オフィシャルか?でもタワーならオフィシャルだよな、と思いながらそのままレジ行き。BSCはそこまで興味なかったから真面目に聴かなかったが、どうも地味なライブだと感じていたようで、その後もフリーやコソフのギターにはどんどんと心酔していったけどこのバンドにはあまり手を出さなかった。それはもうコソフのギターソロよりも、多分曲に対する興味が薄かった、言い換えれば良い曲がなかったから聴かなかった気がする。今はそれよりもプレイが興味深いので、楽曲がどうあれこんなギター弾いてるのか、という聴き方。そう思うと色々な聴き方があっていいんじゃないかと。
1975年6月のライブだからソロ作「Back Street Crawler」をリリースした後のライブ、バンドとしてはそんなに纏ってないし録音も記録用だし、まだまだこれからな感触もするライブだけどコソフのギターは弾けてる。弾けてるいい方はヘンだけど、もうこの頃以降のコソフのギターはヤクとの絡みでどれだけ弾けるんだ?があるから、ここで聴けるコソフの普通なギター・プレイが有り難い。フリー時代の魂込めすぎてます、と言うプレイよりはもっと軽めでそこまでハートに刺さってこないのはありつつ、やはりエグるようなプレイはさすが。もっとギターヒーローに進めば良かったのに、とも思うが彼の性格的にこじんまりとしてしまうのだろう。そんな事を思いながらひとつひとつの音を大切に弾いているこのライブプレイをじっくりと聴いていた。

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