Faces - Long Player (1971):
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酔いどれロックンロールバンドとして名高いフェイセスも後期には山内テツを迎えて活動を継続するもやっぱりバンドメンバーの自由勝手さが祟って解散と、しょうがないな、って感じでそこもいい加減なところが彼等の強み。しかし山内テツさんは凄い人で、フリーが上手くいかなくなったらフェイセスに加入と、しかもほんの数年の間の出来事なのに。そんな山内テツさんがフェイセスでレコーディング的に残してあるのは「ロッド・スチュワート & フェイセズ / ライヴ」だけで、これもかなり名盤と名高いけど、本日はちと別趣旨になるが、フェイセスの名盤は「馬の耳に念仏」が挙げられるし、それもまた良い作品だけど何となくロンのスライドが聴きたくなったのでセカンドアルバム「Long Player」を久々に。
最初からご機嫌なヘタウマなノリのギターの音色でロックンロールしてくれてロッドの歌もホントに巧く、音的にはスカスカだしテクはないけどかっこ良いし、やっぱりロックンロールってのはそういうもんさ、みたいなのがいっぱい出てる。それで次の曲はロッドのバラードな作品「Tell Everyone」で、こういうところで弾いているロンのギターはセンスあるし、音程はかなり危なっかしいけどこういうギターもありだよ、と思うような感じで曲に華を添えている。よく練らないと非常にコワイ音いっぱい使ってるけど多分気にしてないだろうが、アルバム全編そんな感じの名盤。
本アルバムの目玉と言えばロニー・レイン在籍時のライブでこのアルバムに収録されている2曲で、しかも一曲がポール・マッカートニーの曲でかっこ良い曲と、このメンツのライブは思い切りノリが良い。もう一曲は名曲「I Feel So Good」でまさにロックだ、グルーブが違うし、ロンのギターもしっかりブルースとロックして鍵盤もロールして、良いロックンロール。それで最後が好きな「Jerusalem」と、これが聴きたかったと思う、心地良いライブ音源の後に最後の最後にロン一人で弾くドブロ曲を持ってくるセンスは相当良い。そしてこの音色も安っぽいけど味があって実に良いから最初聞いた時は感動した一曲。

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