The Yardbirds - Having A Rave Up (1966):
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ジェフ・ベックの衝撃的なライブを見た人も多いと思うが、実際ナマで見たタルちゃんはもちろん問題なくプレイしていたとは思うけど、どうだっただろうか?ベックのソロアルバムもなかなか制覇仕切れていないなと思いつつ、それでもベックを祭り上げておきたいので、古くに遡って今とは別人のように普通にロックしていた頃、40年以上前のお話…。
ヤードバーズは結構皆さん制覇仕切れていない人も多いハズで、英国のバンドで3大ギタリストを輩出したバンドとしては有名だけど、アルバムは何枚出ているのだ?となるとアメリカ編集盤と英国盤が入り混じっているから覚えにくく、自分も全然分からなくて見た事のないジャケットのレコードは片っ端から買ってた。おかげで同じのが何枚もあったり、あれにもそれにも同じ曲が入っているとか…。「ハヴィング・ア・レイヴ・アップ」は1966年にアメリカでリリースされたこの頃のベック時代のシングル盤を纏め上げたもので、余った場所には「ファイヴ・ライヴ・ヤードバーズ」から曲を入れたお粗末なシングルヒット集だが、それでも紙ジャケCDになってもいるが、アナログ盤はかなり貴重だった。
ジェフ・ベックの片鱗を聴くことが出来る、とはとても言えないので、単にベックが参加していたバンドとの表現が良く、演奏やパワーと言った面では非常にアグレッシブに貢献してるし音的にも目立ってるけど、やっぱバンド全員のパワー、と言う感じで曲のセンスが良いのもこの頃独特の特徴。「Mr.You're Better Man Than I」は凄く好きで、日本のバンド、サンハウスもやってるけど疾走感があって、且つメロディも非常によろしいし、リッチーもカバーした「Still I'm Sad」もこの時期にしてこれほどの曲、グレゴリオ聖歌とロックの合体と言う試みも新鮮。そして「Heatfull Of Soul」も独自のヤードバーズ感たっぷりで今のバンドがカバーしたら結構パワフル且つ面白い音になると思うし、ここでのベックのギターソロもまた曲の一部になるくらい印象的で好きな曲。そして当然ながら「The Train Kept A Rollin'」と言うロックの名曲もこのバンドの功績が非常に大きく、今でもセッション曲となる代表曲。
ホントに色々な編集盤が出ているバンドなので、あれこれと試行錯誤しながら集めるけど、決定盤は4CDボックスの「Shapes Of Things」と、これにいくつかのBBC セッションズとライブ盤を加えて、最後に「リトル・ゲームス」の2CDエディションを加えれば大体揃うし、他はソニー・ボーイ・ウィリアムスンとのセッション「サニー・ボーイ・ウィリアムソン&ザ・ヤードバーズ」もあるので、キリがない世界だけど、概ね聴いて楽しめるくらいにはなる。モノステの違いも気にすると深い世界を持つバンドです。

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