The Sins of Thy Beloved - Perpetual Desolation
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まだまだ続きますフィメールゴシック系メタル作品。こんなのばっかで実にユーロ何カ国を跨ぐように聴いているのが結構驚きだけど、様式美=ゴシックってのはやっぱヨーロッパならではのものだろうし、だから故に気に入ってるんだろうから、国が異なるのはある種必然的かも。でも凄いのはそういうのがそれぞれしっかりと情報として入ってくる事だ。多分それぞれの国ではトップの部類に属するバンドばかりだろうからヘンな駄作を聴かなくて済むのも遠い異国の情報の取捨選択のおかげかもしれない。特に日本盤が出ているバンドなんて絶対そういうのばっかだろうし。
そんなことで今度はノルウェーから出てきたThe Sins of Thy Belovedというバンド。もちろん実態がどういうものなのかよく知らないけど、アルバム二枚でボーカルのお姉ちゃんは脱退、そして三枚目ではゲストで参加してるっつうよくわかんない関係。で、この「Perpetual Desolation」ってのが二枚目のアルバムで、ジャケット見るとノルウェーってこういう印象なのか?って思うくらいにイメージの違うジャケットで、ハリウッド映画の宣伝ポスター見てるみたいだが、それとは反した内容ってのもこれまた愉し。
このバンドの売り…何と言ってもボーカルのアニタ嬢のあえぎ声が入ってるってこと。いや、マジにそんなの入ってるので聴いてると驚く。まぁ、オトコ的には聴いてて悪いもんじゃないからポイント高くなるよな。それで差別化してるんだから凄い…、それで音的なインパクト残るもん。まぁ、実際サウンドの方も、結構シンフォニックで、良いのはバイオリンが入ってるので凄く艶めかしく聞こえるし、やっぱバイオリンって好きだなぁ…、人間的でただ単にメタリックに迫ってくるのではなくってソロパートがバイオリンだったりするので凄く聴きやすい。うん、ポイント高いよ、これは。マイナス点はね、やっぱデス声が半分以上主役なのでちょっと邪魔だなぁ…、と。ただ女性ボーカルのアニタ嬢の声ってのは凄くか弱くて線が細いのでボーカル的にはかなり厳しいだろ、って感じ。もちろん叙情的な曲には凄くハマってるんで悪くない。正に男女ボーカルの美女と野獣路線がしっかりと出せている作品で音的にもかなり作り込まれているし、一曲一曲がドラマチックなのもよろしい。ファーストアルバム「Lake of Sorrow」の方も基本的に同じ作りとのことなので結構期待できるのかな。
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