Rare Bird - As Your Mind Flies By (1970):
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Rare Birdのセカンドアルバム「As Your Mind Flies By」はプログレ系に手を付け始めた随分昔に入手して聴いてたがあまり好みじゃなかったし面白味もさほど感じなかったので、ジャケットの目立ち具合だけで終わってた。今回聴いてて、なるほど自分が好まなかった理由がよく分かったが、簡単に言えばギターがないのとオルガン鍵盤系の音が鍵盤しすぎてる。
冒頭からプロコル・ハルムかと思うオルガンの音で、アルバム全体がこのオルガンの円やかな音に支配されて心地良く、60年代風にオルガンの支配が続いて、それでいてグレアム・フィールドの真骨頂でもあるテクニカルな鍵盤が聞けるからプログレです。ツインキーボードも見事だし演奏も一方がギター的な音色を担っていれば、一方は鍵盤の役割に徹して、一応ハードな側面を追っているがエッジは足りないが、そもそもエッジなしが特徴だろう。ボーカルが暑苦しいのでロック的な楽しみはあるが、こういうスタイルは他にはないから貴重なバンド形態と音で歌は割とメロウで聴き応えもあるし、ベースもブイブイ鳴ってて良い感じ。
思ってたほどクラシックでもなく、ロックがクラシックの手法を用いた方法論だと実感できて、ジミヘンがこういうのをバックにギター弾いたら凄く面白かったかも、とあり得ない世界を夢想したりするが、特にラストの組曲の聴き応えは素晴らしい。

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