Tonton Macoute - Tonton Macoute (1971):
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英国的にクールで物静かな独特のしっとりさが出て、それがバンドの特徴にもなっているが、そういった傾向はB級バンドに表れてくる傾向があり、マイナーな存在と思われる一例をピックアップ。サウンド的にはファンタジー的傾向のあるジャズっぽいロックで漁って引っ張り出した。
Tonton Macouteの1971年のリリース唯一作でネオンレーベルで貴重だったが、ネオンは11枚しかリリースしてないのでレーベル面の美しさと残されたバンドの面白さから凄くレアなレコードになってて、本作もアナログ時代にはまず見つからなかったものだが、CDで見た時には速攻で手に入れたパターン。
バンド構成がサックスやフルートをメインとする管楽器系と鍵盤系、それにベースとドラムなので必然的にロックバンドにはならないが、かと云ってソフトマシーンみたいに緻密なアンサンブルによって展開される構築美とでもないので、プログレになる。歌もあるが記憶に残らない程度で、ほとんどジャズチックな管楽器が多いサウンドで歌は目立たないが、不思議とコーラスワークがあって面白く、やはりロックだ。静かなトコロでじっくりと聞き込まないと聞こえない緻密な音があるのも英国的な面白さで、特に「Dreams」の頭は普通に聴いてたら聞き逃す緻密さがあり、曲に入ってからはプログレで、キャメルみたいな部分もある。
綺麗なバンドでジャケットが一目瞭然のキーフ作品で、中身をよく表してるのでアナログジャケットで飾ってみたかった。B級呼ばわりされてるけど、かなりしっかりした音なので割と好まれる気もする。

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