Anne Briggs - Anne Briggs (1971)
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ロックに限らず常にカリスマ的なオリジネイターが存在していて、時が流れても歴史的に名前が残る人がいるがロックの世界でもエルビス、ビートルズ、更にロバジョン、JBも出てくるし、メタルならサバスなど色々ある。女流トラッドフォークの歌手に名が挙がるのはサンディ・デニーだがオリジネイターの存在ではなく、そこはアン・ブリッグスになるが、聴くと瞬時に頷くくらいには納得する歌唱とスタイルの1971年にリリースしたデヴューアルバム「Anne Briggs」。意外と遅咲きでオリジナルアルバムは2枚しかなくて、結局ベストモノで全曲聴けるのでどれでも良いけど、この「Anne Briggs」は衝撃的なアルバムだった。探し出してようやく聞けたアルバムで、聴きたくても聴けない状況だったし、しかも聴かないと分からないながらも高額で困ったが、それでも高いカネ払って入手した価値はあると信じてたし、実際聴いたらぶっ飛んだ。色々なぶっ飛び方あるけど、未だにこういう歌手、スタイルのシンガーはいない、売れないからもあるけど、出来ないもある。強いて言えばビートが無いけどアデルが近いか。
超ストレートに歌声が刺さり、バックのアコギはホントにお飾りでしかないくらいに存在感は薄いものの、アン・ブリッグスの直線的な歌声をとにかく聴くスタイルの歌い方で小細工なしにそのまま歌が入ってくる。決して熱唱ではないのに、そのまま入ってくるし、テクニックも凝ってなく、ビブラートすらないけどアコギ一本の歌か独唱のいずれかで歌が収められてて、シンプルながらの本気のソロアルバムに相応しい素朴な作品。

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