Horace Silver - Blowin' The Blues Away (1959)
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最近ピアノが心地良くて色々な人の作品や演奏を見たり聴いたりしているが、クラシックもジャズもアニメもロックもすべてごちゃ混ぜにしてアウトプットしてくる新進プレイヤーもいて、時代は常に進化していると実感するし、それを見て聴いてきちんとついてくるリスナーのレベルの高さも素晴らしいと思う。自分と来たら相変わらずロックに近くないと聞けない部分はあるものの、オーソドックスなジャズピアノに立ち戻るとその美しさを改めてシミジミと感じて聴いてしまう。
ホレス・シルバーが1959年に録音してブルーノートからリリースした素晴らしい作品「ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ」で、一発目のタイトル曲「ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ」からぶっ飛ぶ。素晴らしきグルーブとスピード感で、メタルで言うならいきなりスラッシュのスピードに強烈なグルーブが加わるから、さしずめRage Against The Machineともいうべきパワフルさ。
一曲目のみならず名曲名演奏がとことん詰め込まれて飽きる事なく楽しめるし、ジャズ屋さん達の評価がかなり高い曲に「Sister Sadie」もあり、メロディが印象的でグルーブした黄金のピアノとトランペットとサックスによる華のある展開が心地良いハードバップグルーブで、圧倒的にピアノでスウィングさせている。アルバムジャケットに見られるハマり込んだピアノのノリは凄いし、何回聴いても飽きずに満載のサウンドは恐れ入る。メロウな曲もあるけど、元気になるグルーブが堪らなく素晴らしいブルーノートの傑作アルバム。
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