Billie Holiday - Strange Fruit (1939):
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都会の気ままな暮らし、とは言わないけど遊ぶ気になれば遊ぶ所に困らないのが都会の良いところで、普段は都会の喧噪から離れたくてリラックスしたいけど、ほとんどのウィークディはどこかにいる。でも最後に落ち着くのはジャズやブルースの流れるショットバーだが、どの街でも必ずそういう看板はあるので、生演奏もあればレコードやCDを流す場所もあるし、JBLでそれほど大きな音でなく流すジャズも味がある。当然ハードバップやオーケストラではなくジャズボーカルが良く、若い頃はそういう雰囲気が好きで適当にジャズヴォーカルを入手して部屋で流していたけど店には敵わないので、それに気付いた時から家では聴かなくなった。
ジャズヴォーカルはかなり古い部類で1930年代から40年代に盛んになった歌もので、キャバレーソングと似て非なる世界だった。ビリー・ホリディの「奇妙な果実」は有名な作品とタイトルで、ビリー・ホリディの歌声の素晴らしさは、魂の叫びと言うものの、この人の歌は感情、情熱そのもの。割と不幸な生活を送っていたけど、それが故に歌の表現は凄く、「奇妙な果実」でも伝わるが、最近は音が良いので低音から生々しくリアルに録音されている彼女の息づかいまで聞こえる。そういう生の空気が今の時代には出せない良さで、1930年代はマイク一本で全て録音してたから凄い緊張感で真剣勝負になるし、後は「All of Me」が好きで、ビリー・ホリディも歌ってる。「Summertime」や「Georgia on My Mind」もメジャーだけどこの人がメジャーにしているが、ジャケ写真見ても古いけど綺麗な人だしピュアだ。
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