Sonny Clark - Cool Struttin' (1958):
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最も好きなジャケットの一二を争うソニー・クラークの名盤「クール・ストラッティン」にはサックスでジャッキー・マクリーンが参加しているが、ソニー・クラークはロックンローラーなんかよりもブルースメンよりもロックらしい生き方で31歳でヤクで死んじゃった。ジャズメンは悲惨な人生を送る人も多いが、薄暗いバーで演奏しているだけで、たまにレコーディングでライブ録音して音楽してたから、ピュアな心意気が熱い演奏で収録されている名盤が多い。50年代から60年代は正にそんな時代で、皆が模索しながら気の合う仲間とジャムセッションを行って自らを鍛え続けてて、当然ジャンキーにもなるし、アルコールも深くなる。それでもこんな名盤を作り上げて、しかも半世紀以上聴かれ続けているから素晴らしい。
ソニー・クラークの超名盤「クール・ストラッティン」は冒頭のタイトル曲「クール・ストラッティン」のイントロが鳴った瞬間に震えが来るメロディの良さ、そしてジャッキー・マクリーンのアルトサックスが心地良く、トランペットのアート・ファーマーのユニゾンメロディも新鮮な音色で面白い雰囲気を出してる。その異空間的雰囲気は次の曲でも使われて、ひとつのモチーフが見えて、ピアノプレイヤーなのに管楽器系をメインのフロントに仕立てて聴かせるジャズが良い。お得意のグルーブの効いたジャズらしい音で、万人がジャズを楽しめる定番も頷けるし、ミュージシャンの息遣いから指のフレーズまで聴こえてくる雰囲気は凄く、未熟なジャズリスナーにも取っ付き易いアルバム。
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