Cyndi Lauper - She's So Unusual (1983):
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1983年リリースのファーストアルバム「She's So Unusual」は、シングルヒットありきでアルバムが出た印象で、知ってる曲がいくつも入っているお得なレコードと、当時はそういう感じで、日本盤のリリースがシングルヒットの後だったからかもしれない。今では音が古い感触で、鍵盤の音もドラムの音はモロに80年代で良かった時代のシンディの声も艶と張りがあってキンキンした歌い手ながら、思い切りの良さはダントツ。この頃既に30歳を過ぎていた彼女は遅すぎたポップスターだが、その分ハジけてここに行き着いた。
最初の「Money Change Everything」は良く出来たポップソングで、極めつけは「The Girls Just Wanna Have Fun」だが、ギターのさりげなく細かい音使いが職人芸を感じさせてくれて、バックの音を色々試してる。アルバム全般を通してブルース・スプリングスティーンの「Born In The USA」とほとんど同じ構成や音使いやエフェクトで不思議ながらも、時代ながらのパワーステーションサウンドに似通ってる。
そしてマイルス・デイヴィスもカバーした名曲「Time After Time」が入ってて、しっとり聴かせるこの曲も彼女のキャリアを助けている良い曲で、基本的にクサい曲は好みでもないけど、マイルスのバージョンは素晴らしい。それとアルバム中一番好きな「She Bop」のシンセベースの心地良いラインがツボにハマり、音を変えてイメージすると、ツェッペリンの「Rock And Roll」をモチーフにしてるとすら思えるが、もっともサビは違うしZepに限らず一般的なロックンロールをいじればこうなるとも言えるが当時は斬新な焼き直しの一曲。

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