Top Gun - Original Soundtrack (1986):
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80年代サウンドトラック盤の傑作と言えばもう一枚、決定的に今後のサントラ盤の方向性を形づけた「トップガン」のタイトル曲はケニー・ロギンスの爽快な「Danger Zone」のハードロックで気持ち良い音だけど、この中から今でも名作と語り継がれているベルリンの「Take My Breath Away」、邦題が「愛は吐息のように」でテーマ曲になってて、センチ過ぎるがウケてて、映画のシーンと絡むと実に効果的な叙情を与えてくれるのでその効果は大きかった。
そう言った新生アーティスト群に混じって往年のオーティスの「Dock of the Bay」や「火の玉ロック」、「ふられた気持ち」も入ってて、映画の中でも使われてるから、豪華なアルバムで新旧ヒット曲が聴けてしまう。当時は15曲入りが、その後豪華版と称して20曲入りのバージョン「トップガン(デラックス・エディション)」がリリースされているし、80年代を代表するサントラで何故かヨーロッパの「The Final Countdown」やヒューイ・ルイスの「Power of Love」、REOスピードワゴンの「涙のフィーリング」、スターシップの「愛は止まらない」も入ってて、映画から切り離れて時代を妄想してくれとの収録に思える。

ついでにもう一枚、ちょっと格が落ちるけど、ダンサーものの映画で同じくサントラから何枚もヒット作を出した「フラッシュダンス」。主題歌を歌っていたアイリーン・キャラはこれ以外は全く知らないけど、この一曲で全米制覇した黒人女性で、そう知られていたら売れなかったかもしれないけど、サントラから売れると容姿も関係ないメリットも高い。アルバム最後に収録されている「マニアック」もヒットしたノリが良い曲で、映画の激しいシーンにぴったりで、今聴くと80年代のポップスはコロコロ変わっていくから音が古くさく感じてしまって、時代は恐いとつくづく思う質感。

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