Forever Slave - Alice's Inferno
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いわゆるゴシック系メタルの定義だが、最近何となく分かってきた事はデス声っつうものが有るか無いか、って事くらいじゃないかと。いや、個人的には女性ボーカルものしか聴かないのでデス声には興味はないが、いくつかの作品にはそういうのが入っているものもあって、実に邪魔クサイとしか思ってない。コレもしょうがないが、美女と野獣と呼ばれるコントラストが売りになっているのだろう。そもそもが英国の美しきプログレッシブロックのバックをハードにしたらゴシックフィメールメタルバンドになると云う感じで聴いていたので、やはり美しい旋律やシンフォニー、オーケストラがある荘厳な楽曲を求めているが、こうしてあれこれと聴いてみるとなかなか見つからないものだ。
Forever Slave 「Alice's Inferno」
ジャケット…ゴシック系っつうかロリコンっつうか、まぁ、いわゆるゴシック系だろうなぁ、こういうのはやっぱ。ちょっと惹かれる部分もあり気になったのでとりあえず聴いてみるか、と。何とスペインのバンドだったが、全くスペインらしくない…、そういうもんだよな、きっと。ただ、アルバム全体の音、特にドラムの処理が結構特徴的で何か詰まったような音の処理のされ方で、抜ける音じゃない。そういうのも好みだろうけど、割と耳に付く特徴的な音。それともちろん綺麗な女性ボーカルの歌声で、凄く浮游感があってメロディをしっかりと歌っていてなかなかよろしい。アンジェリカ嬢と言うらしいが、別にバックがこんなにハードな音じゃなくても十分に通じる気がする。その分バックコーラスのデス声が邪魔で、全く無い方が良いと思う。サウンドはかなりギターを中心としたヘヴィな音だったり速い曲もあって、それでも歌は独自路線で歌っているアンバランスさが見事。歌声とバックの差が10kmくらいあるもん。
ここの所こういうのたくさん聴いてて思うけど、ギターソロのパートも無いから、ひたすら曲展開で持っていくしかないのも大変だろう。ギタリスト的楽しみもなく、女の子の歌声だけを聴かせるバックバンドってどういうモンだろ?って素朴に思う。ミュージシャンだから曲構成や創作面では良いだろうけどプレイヤー的に面白いのかなぁ…と。別に本人の勝手だから良いけどそう思った。でも、面白くてそれなりに聴いてるし、しかも遠く離れた異国の日本でそんな事言われてもしゃあないしな。
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