Georgia Satellites - Open All Night (1988)
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1986年はバブリーな雰囲気が世界中に流れていたけど、エアロ復活も盛り上がって、一方ではちスザンナ・ベガやトレイシー・チャップマンのシンプルな人達も出て来たが、そんな中で、ひと味異なるロックンロールを聴かせてくれたThe Georgia Satellitesは骨っぽくて土臭いサウンドとギターサウンドで、これが本物のロックと言わんばかりにシーンに出てきた。ファースト「Georgia Satellites」はチャートに何曲も送り込むくらい良い曲が目白押しでアルバムの出来も良かったので売れた。
そして1988年にセカンドアルバム「Open All Night」をリリース。ファースト「Georgia Satellites」があれだけ売れたにも関わらず、セカンドアルバム「Open All Night」も何も変わらないロックンロールを展開している。キャッチーなツボは抑えた絶妙なバランス感覚がシーンの生存条件でファンからは本物のロックバンドと認められながら売る側にも売る線を知らしめているが、そこまで策士とは思えないので才能だろう。
土臭いジャリジャリ感覚がアメリカのサウンドの原点で、南部だから自然に出てくるのか、リンゴ・スターの「Don't Pass Me By」もリンゴの曲と思えないくらいカッコ良く料理されていて、The Georgia Satellitesの曲にしている。他の曲と混ぜても違和感のない統一的なバンドサウンドも見事で、これだけロックンロールで土臭いのにブルースの匂いがしなから不思議なあくまでもロックンロール。The Georgia Satellitesが本物だったか狙っていたか分からないけど、これだけご機嫌なロックも他に見当たらない独特の声とギターサウンドで映画「カクテル」の主題歌もThe Georgia Satellitesだった。

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