Roy Buchanan - That's What I Am Here For (1974):
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多彩なジャンルに精通したミュージシャンやギタリストはアルバムや楽曲毎にかなり異なるアプローチを試みて掴み所のないアルバムや捉えどころのないミュージシャンと思われるが、それこそホントのミュージシャンだと思う。ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズ離脱後に白羽の矢が立ったギタリストのロイ・ブキャナンは、ギタースタイルを聴くと結果ストーンズに加入したミック・テイラーとも共通するが、上手くて的確なギタリストを当時のストーンズは欲しがっていたようだ。
ロイ・ブキャナンは掴み所が難しいギタリストな気がするが、アメリカ人なので基本的にブルースやカントリーの影響下にあり、ジェフ・ベックと同様に革新的なスタイルを導入する人で、そのサウンドが深みを持っている。ブルースギタリストの圧倒的なプレイを見せる事が中心だろうけど、インストも非常にユニークで、アグレッシブな速弾きをディストーションをかけてやるがトレードマークはテレキャスだが、それでこの音出すからとんでもない。
ロック好きのファンが取っ付くなら1974年にリリースされた三枚目の作品「That's What I Am Here For」がギター的にもロック的にも一番良く、歌はほとんどボーカリストのビリー・プライスを雇って歌わせているのでロイ自身の歌は二曲程度だが、歌は大して気にしなくても良い。このビリーの歌はソウルフルで良いけど、どうしても脇役になってしまい、その分ギターに耳が向く。特にジミヘンを意識した「Hey Joe」のカバーのギタープレイは歌も歌ってるし結構ぶっ飛んでるし、インストが上手いギタリストとは違うロック魂を炸裂させてくれる。しかし歌がソウルフルなのに対し、ギタープレイが派手なロックなので聴いてて凄くギャップがあり、ベック聴ければ大丈夫だがその辺ダメな人はいるかもしれない。
しかし、ここまでギターを弾き倒すアルバムも久々に聴いた。やりすぎくらい弾いてて、それがまたエグいので余計にタチ悪いし、見かけは普通のアメリカ人のおじさんだけど、見かけとギタープレイがマッチしないアグレッシヴな人です。今ならこのアルバム「That's What I Am Here For」と次の作品「Rescue Me」がセットになって安くてに入る。

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