Chris Duarte & Bluestone Company - 396 (2009):
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「すげぇな、こいつら」が最初の印象。日本人が奏でるブルースやサザンは日本人的な要素や音色があって、本場の音で勝負できないと思ってたから、こういう生粋の日本人の音とは思えないサウンドが出てきた事に驚いた。そもそも録音したスタジオの空気や環境をパッケージしてて、それこそがなんとかサウンドと言われる音で現実的には使っている機材の音になるがそれでもここまで化けるのかと感動し、そしてカッコ良さに驚いた。
2009年にリリースされた、ジョイント自体はその数年前からのChris Duarte & Bluestone Co.の作品「396」。普通にChris Duarteを追うと出てくるアルバムだけど随分作風が違うし、ジャケットも怪しげな風貌の集団が写ってる。紐解いてみると日本のBluestone Co.にChris Duarteが惚れ込んで一緒にプレイして、「396」では一緒にアルバムを作っているが、Chris Duarteも新たな刺激を受け、音楽性はブルース一辺倒からサザンロック寄りになり、Bluestone Co.側から見ればかなりブルースフレイヴァーが入った本場の風。
アルバム冒頭の「Back in town」から驚きの一言で正に融合したロック。パーカッションの音色が心地良く曲のビートを奮い立たせ、そもそもリズム隊のグルーブが曲をグイグイと引っ張り、そこにChris DuarteとBluestone Co.のギターが炸裂するのでとんでもないグルーブが展開されている。それ以降も「Put up or shut up」「396」でレスポール対ストラトの図式のソロ回しが聴け、お互いが楽しんでるプレイが聴けるのがこの手の音が好きなロック野郎には堪らないし、大人しくシミジミとしたブルースではなく、激しいブルースベースのロックでノリノリの音。乾いたサウンドが中心だけどそこは日本人バックの性か、どこか湿ってる部分もあって面白いからChris Duarteもこの不思議な質感は面白かっただろう。中途半端なロック聴くならこの「396」を聴くと、何かを思い出す。
こういうギター弾きたかったなぁ…、ジミー・ペイジ信者でギターを弾いてきたので、アメリカンな突き刺さる乾いたブルースサウンドは弾き方分からないし、もちろんジミー・ペイジにもなれないが、テレキャスやストラトでガツンとこんなギターを弾いてみたかった。ホントこういう音を羨ましく思うし、聴いていると心地良くなる。

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