Magic Slim - Grand Slam (1982):

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 ブルースメンにあだ名が多い事は名前を見て分かるが、そのあだ名がいい加減な理由で付けられてて混乱を招く。マディ・ウォーターズも泥水遊びから、ゲイトマウス・ブラウンも大口野郎で適当だし、あだ名はそういうモンだそれで随分昔にブルースメンでマジック・サムを聞いて探した時期があったが、見つけたと思って入手したらマジック・スリムで少々がっかりしたものの、聴いたら良いブルースメンで助かった良き思い出もある。

 1982年発表の「Grand Slam」が一番の名盤で、お薦めできる。割と質素でオーソドックスなパターンのブルース、いわゆる王道ブルースが収められた作品で、ギターもそういうブルース的な音でしっかり入るし展開も歌も気怠い感じのブルースで裏切られない作品で、それでもマジック・スリムのスタンスが出ている。ロックファンにお馴染みの「Walking The Dog」はアレンジなしで演奏されているから普通だけど黒人がやるとカッコ良いし、ジャズマスター使ってるから、ギターも線が細くてナヨナヨした感じの音色に太い指で弾いている音で面白い。次の「Slammin'」もファンクリズムにロングトーンのギターソロの面白い試みだが、ただ、圧倒的に好きでもない。出だしが遅くて80年代以降にメジャーになってたけどそれなりの年齢で、大柄な黒人でカッコ良く弾く人。この「Grand Slam」は違うジャケットだけどいつしかベーブルースジャケットになったようだが、ブルースのジャケットは本人がデカデカと出ている方が良い。





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フレ
Posted byフレ

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