T-Bone Walker - The Complete Imperial Recordings: 1950-1954:
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ブルースも細分化された区分けが存在する。テキサス・ブルースはそれ自体がひとつのカテゴリーで、あとはモダンブルース、アーバンブルース、戦前ブルースなどがある。ブルースとジャズは根元が一緒だから似てる雰囲気あって、抑圧された中から苦悩を元に楽器で表現した音楽。楽器の種類は違えど魂は同じ。
ジャンプブルース、いわゆるジャズのスウィングなリズムと雰囲気でギターを掻き鳴らす世界。ジャイヴとも言われるが、その代表がTボーン・ウォーカー。一番有名なアルバムは「モダン・ブルース・ギターの父」。1940年代から活躍してた人なので後のテキサスブルースやモダンブルースメン達に多大な影響を与えていた古い人。50年代になるとインペリアルレーベルに移ってジャイブブルース、ジャンプブルースを確立していく。ギターも歌もブルースの世界ながらバンド形式でジャンプブルースを貫いている。歌も優しい感じで無骨な部分は感じないし、後にモダンな要素に変化していく雰囲気は既に持っている。ロバジョンの粗雑なブルースよりもおしゃれな感じ。
今回はその後のインペリアル時代の作品集を久々に聴いたので、「The Complete Imperial Recordings: 1950-1954」。有名な曲は「Stormy Monday Blues」で、ブルースの定番曲になってる。面白いのはいくつかの曲に自分のあだ名「Tボーン」が付いている。「Tボーン・シャッフル」や「Tボーン・ブルース」。自信の表れか。多作なので、キャピトル時代とインペリアル時代の作品を集めれば分かってくる。結構CDも出てるし、入手しやすいのは人気があるから。

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