Magic Sam - West Side Soul (1967):

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 黒人ブルースメンの世界も時代の変化と共に進化している。ギター一本と歌にハーモニカからスライドやピアノが入るが、そこまでは音の進化で音楽の進化ではなかったけど、戦後は明らかに進化してる。エレキの革命は大きかった。エルヴィス・プレスリーのR&Rはブルースの世界にも多大な影響を及ぼしてる。音楽的ではなく、音の取り組み方の意味で。エレキも然りバンドのスタイルも音の見せ方、ショウマンシップまで。50年代以降のブルースメン達は一般に戦後ブルースの経緯のひとつに挙げられてる。その進化系にマジック・サムは出てくる。

 1967年にリリースされた名盤の誉れ高い「ウェスト・サイド・ソウル」。アナログ時代にP-Vineからリリースされて、ど派手な色にペインティングされたジャケットは印象的だったが、ソウルチックに見えてやや引いてた。聴けばその通りで、その時はあまり好まない音だったけど、今聴けば明らかにソウルとブルースの融合。単にブルースには収まらないサウンドだから名盤と言われるけど、ここまで軽やかにスイングして良いのかと。ギターはテクニカルだが、スタジオミュージシャン並に何でも弾きこなすスタイルで、自分の好みとは大きく異なる。器用すぎる感じ。その代わり曲のグルーブ感は凄くてグイグイとドライブする。そこはロックの世界とは異なるグルーブ。

 しかし、カッコ良い。イメージして聴くブルースとは大きく異なるロック、ソウル寄りなアルバムで、そこにブルース・ギターが参加している異質な作品だけど、基本3コードは変わらないので不思議な世界。ロックからも影響を受けているだろう。本場のブルースメン達が当時の英国ロックを聴いていたらマジック・サムをバカにしていたと思うが、英国ロックを聴いていなければ、変わり者に見られていたか。この数年後に心臓発作で亡くなってしまうので、伝説になっているけど、少なくともロック畑の人間には聴きやすいアルバム。





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フレ
Posted byフレ

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