Lightnin' Hopkins - Mojo Hand (1962):
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テキサス野郎のブルースはホントに粋だ。気取ったところがなく思い切りハジけて好きに弾いているから聴いていても心地良い。ロック好きには一番取っ付きやすいブルースの世界だと思う。ツェッペリンやクラプトン、ストーンズあたりからブルースに遡っていくと自然にロバジョンに行き着いて困った事になる。それにハマり込める人は良いけど違う人も多いから、あれこれ聴いていて気に入ってるのがテキサスブルース。最初はエレキ系のだけど、そのうちアコギ系の人達でもテキサスのブルースメンは面白いと気付く。
「モージョ・ハンド」。1962年のアルバム。ライトニン・ホプキンスの名盤で、オリジナルアルバムのまま今でも普通に手に入る。基本アコギ一本と歌のみとシンプルなブルース。ライトニン・ホプキンスそのままが出ているアルバム。この人もギターや歌が上手いではなく味がある。ブルースだから細かい事に拘らないで良さを感じられ、ギタリスト的にはコピーしてもできない領域。クラプトン聴いてても違うと思うから素人では難しいだろう。
ご機嫌な「Mojo Hand」から凄く質素な音色で攻め立ててくるアルバムだけど、堪らなく美しい。ベースやピアノやドラムも入ってるけど、ライトニン・ホプキンス一人舞台に仕上がってて凄く美しい音の編成。多分凄く人間的で自然だから。ライトニンの名前だけ見ると凄くうるさいギター弾きそうだけど味のある歌とギターで生身の音。以前は9曲入りのアルバムだったけど最近では18曲入CD「モージョ・ハンド(コンプリート・セッション)」が発売され、ボーナストラック付きCDを楽しむ方が良い。ちなみにこの人を表している「テキサス・ブルースマン」通りの作品も良い。

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