Jimmy Reed - I'm Jimmy Reed (1958):

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 ロックから入った人間としてはせいぜいロバジョン数曲くらいまでしか聴けないが、自分の周りでもロバジョンベスト盤買ったけど、ほとんど聴かない人も多い。聴けば新しい世界広がるが、1950年代はプレスリーが出てきてR&Rが音楽シーンをグイグイと引っ張ってブルースは過去の音楽でお払い箱に思われていた。ブルースでもヒットしていた曲もあってスタンダードになってるけど、50年代はとにかくブルースには致命的な年代だった。

 そこで何故か売れたジミー・リード。上手くR&Rの雰囲気と迎合したのか、特別にR&Rとの親和性が高いとも思わないけど、R&Rが色気付いて活きが良く見えたのに対し、物凄く牧歌的で淡々と奏でていたから人気が出たか。アルバムは1958年にリリースされた「I'm Jimmy Reed」が最初だけど、その前にシングルヒットをいくつか放っている売れっ子。だからファーストアルバムにしてベストアルバム。売れっ子と言われてもリアルタイムじゃない限りピンと来ないし、しかもアメリカミシシッピでの話。ただ、そのヒットのお陰でその後に出てきた英国のブルース好きロックバンド連中にはよくカバーされていた。

 「I'm Jimmy Reed」は昔からジャケット良くて気になってたけどアナログでは手に入らなかった。だから聴いたのはちょっと遅いけど、こんなにまったりとしたブルースも見当たらない。普通どこかにトゲがあるけど、ジミー・リードの場合はない。言い方変えると凄くポップス的感覚のブルース。ギターもさらりと、ハーモニカもそれほど、歌もマイルドで曲調もスタンダードなスタイルで個性はないが万人に受けた。逆に言えばスタンダードを作ってしまったか。ギターはエディ・テイラー従えているけど目立たない。ただ「Ain’t That Lovin' You Baby」は完全にロック。そしてドラムはアルバート・キング。昔ドラマーで同僚だったらしい面白い繋がり。しかしこのジャケットもよく見たらテレキャスでもメロディメーカーでもないとは。





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フレ
Posted byフレ

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