Lucifer's Friend - Lucifer's Friend (1970):
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後にユーライア・ヒープのデヴィッド・バイロンの後任ボーカルで名を馳せるジョン・ロートンが在籍していたLucifer's Friendのファーストアルバム「Lucifer's Friend」です。Uriah Heepのボーカル云々以前に70年代ブリティッシュロックと捉えられるLucifer's Friendはドイツ人4人と英国人一人のバンド。そのジャケットも強烈なインパクで、CD移行期に早い段階で「Lucifer's Friend」とセカンドの「Where the Groupies Killed the Blues」がリリースされて聴きやすかった。その時はUriah Heepのボーカルになる人が在籍していたとは考えなくて、ユーライア・ヒープと似たサウンドを出すバンドと思ったくらい。
ユーライア・ヒープとほぼ同じアプローチで畳みかけてくる極上のハードロックで、ハモンドロックに相応しいくらいハモンドが唸って、ギターもヘヴィに畳みかけてくる。ドラムも一本調子ではなく、この頃特有のドタバタドラムで素晴らしい。自分の趣味の原点はこういうブリティッシュサウンドにあると再認識したが、聴いた事のない人にはかなり新鮮で衝撃的に聞こえるハードロック。しかもほぼドイツ産のバンドでボーカルのジョン・ロートンだけ英国人だから、ドイツのハードロックバンドでは初の世界進出バンドかも。
ユーライア・ヒープとの類似点は多々あるが、同時期に同じVertigoレーベルからファーストアルバムをリリースしているので、交流はあっただろう。だから、後のユーライア・ヒープへ参加したと思う。Lucifer's Friendは音楽性の幅も広く、テクニックもしっかりしているので一過性のバンドとは少々趣を異にしている。長期間に渡って活動して、この後の「Where the Groupies Killed the Blues」もかなり評価が高い隠れた名バンド。

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