McChurch Soundroom - Delusion (1972):
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日本で手に入る世界地図は日本が真ん中で右側にアメリカ、左側にヨーロッパだから分かりにくいけど、英国やヨーロッパを中心に、日本を極東の位置にしてアメリカを左側に置くと如何にヨーロッパとアメリカの文化が近かったか、またヨーロッパの発展や英国やスペイン、ドイツの文化の発達も分かりやすいし、果ては昔々は繋がった大地が見える。聞くと見るでは大違いで、地図見ると面白くなります。
ドイツのハードロック聴くと、スイスも関連性して出てくるから、地図見ると囲まれてる国々が分かる。自分の知識の大半がロック基準で成り立っている事はあまり自慢できないが、ロックもそういう勉強、学習方法として使える。例えば英語やドイツ語もロックから覚えるし、地名や国名や位置関係も同じ。文学で言えば「指輪物語」や「1984」から始まって、英国のファンタジックさの探求で英国の文学を読む。ケルアックやバロウズも同じような発展で読むし、あと民族楽器や衣装や伝承文学もロックと絡めて調べると分かりやすい。
話し戻してスイス。スイスならToadだが、1971年にはスイスからドイツを目指した若者達が念願叶って、ドイツからデビューしたMcChurch Soundroomの唯一作「Delusion」が出てる。ドイツはホントこういうジャケット多いが、不思議だ。何の影響でこういう文化なのか、まさかヒトラー以降のダークな側面からでもないし。
McChurch Soundroomは簡単に言えば何も珍しい音はやってないし独創的でもないしカッコ良いとも言えない。何も個性として聞く価値はないが多分気に入ると思う。ダサいと言うほどダサくもないし売れ線でもないから形容に困る。ありきたりの70年代英国ロックとちょっとアメリカサイケ時代の音も入ってるバンドで、スイスらしい旋律は皆無。そんなのロックに入れてたまるかの心意気は日本も同じだからよく分かる。ドタバタドラムに印象付けようとするギターのリフやフレーズ、仰々しく聴かせたい鍵盤の類いにベースも走り、ボーカルはロックで歌う。曲はそれなりだけど、もうちょっとスリムにしても良いがやや冗長、ただ、冗長性を取るとなくても良い話になるのであった方が良い冗長性。ただ、この自由な発想による曲作りと展開は楽しめて頑張ってる。フルートがたまに入ってくるエッセンスはかなり良い。

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