Theatre of Tragedy - Velvet Darkness They Fear
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Theatre of Tragedy 「Velvet Darkness They Fear」
相変わらずゴシックメタル+女性ボーカルの世界を堪能しているのだが、いや、これほどまでにバンドが多くてしかもそれが世界各国に跨っているとは思わなかった。それぞれのお国柄が出てきている部分はあるんだろうけど、まだそこまで研究できてない新たなジャンルです。色々あるんだなぁと感心しながら日夜聴き倒している状況です。
何とも官能的なジャケットなことでしょう。色合いが紫基準ってのももちろんアルバムタイトルに引っ掛けてのことなんだろうけどどこか高貴な雰囲気が漂っていてよろしいし、素敵に官能的な女性像が何かを象徴しているようで素晴らしい。それだけで聴いてみたいという気になるんだけど、どうもその筋ではこのアルバム「Velvet Darkness They Fear」は相当の名盤らしく割と有名。そんなことでもちろん聴いてみました、ノルウェー産のバンド。
う~ん、歌声はリブという女性の奏でる少々弱々しくもエンジェルボイスとも言えるような透き通った声が軽やかに流れてくるが、一方ではラムシュタインのような低音デス声も絡んで来るという明暗の両方が存在するバンドで、楽曲的には当然歪みまくったギターが中心になり、鍵盤やストリングスでヨーロッパ的な展開を施すもの。しかし速い展開の曲も少なく、どちらかというと重くてドロドロっとした曲調が多い。ただドラマティックな面が多いワケじゃなくってあくまでも普通にゴシックメタルを追求していっただけのような感触も受けるが、それはまだまだ自分が未熟だからか。このアルバムだけなのか、音的なドラマティックらしさはそれほどでもないけど、セリフなどによるドラマ仕立てでアルバムが進んでいる面もあり、そういう意味では男女の歌声が非常に効果を発揮していて面白味がある。多分あと数回聴くとハマるのかな、という感じで結構良さそう。アレンジ面での展開が激しくないのが過去のバンドとの違いか。それでもしっかりヨーロッパ的ゴシックな雰囲気は出ていてやっぱりよく出来てる…、多分気に入る作品になると思う。
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