November - 6: E November (1972) :
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スウェーデンのハードロックバンドで名高いステータスを保っているNovemberの三枚目のアルバム「6: E November」は今までのヘヴィーロックとはまるで趣の違う重さを持ったバンドで、ダサさもさほど強くなく、ガツンと重い傑作で無骨さがそのまま出てるし、ピアノによる繊細な音色を紡ぎ出す楽曲もギターもヘヴィさと繊細さがある。ただし英国のUriah HeepやBlack Sabbathの匂いはまるでしないから、多分独自進化で英国にいたらもっとNWOBHMの波は早かったと思えるくらいの重さ。
Novemberはトリオ編成でちょっと驚くが、ギターリフやベースフレーズや歌と曲構成が恐ろしく自由度が高く、リフで曲を引っ張ってるけど、かなり自由でパーカッションも入ってヘンな感覚で自由なスタイルで紡ぎ出されていく。アドリブ重視のプログレでもなくクリームほどテクニカルなぶつかり合いでもないが、あくまでもバンドの楽曲演奏中のアドリブの自由さが面白く、歌もメロディアスで、大ヒットにはならないがセンスが見え隠れする旋律と思う良いバンド。ただ、どこか突き抜けた感じはないので、時代を感じる面は大きいがアルバムジャケットの秀逸さもあり、ついつい手が出てしまう魅力的なバンド。

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