Toad - Toad (1971) :
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随分前からコイツは絶対聴いておけ、と言われんばかりにオススメされていたスイスのハードロック・バンドToad。ファーストアルバム「Toad」は1971年にリリースされた名盤の誉れ高いアルバムで、Led Zeppelinタイプの重さと手数、そしてギターリフを誇り、且つロッド・スチュワートばりの声を聴かせる。ロジャー・チャップマンをもっと洗練した感じでもあるが、それでもボーカルの比重が高くはないし、インプロによるバンドの一体感とヘヴィネスさがアルバムジャケットの迫力を繰り広げてくれるので重い音の塊がぶつかるブルース・ロックになるが、本物のブルースの影響ではないギターで面白い。そしてこのギターのトーンとバリバリネチネチ感が堪らなく初期Led Zeppelin的で実に好ましく、あと一歩キャッチーなリフなら更に面白かったが、そこまでは求めまい。
この時代に影響があったブラック・サバスの影も感じられるが、ブラック・サバスのデビューが1970年の2月なので影響を受けた後の曲作りだろうか、ただ、ジミヘンの雰囲気をアレンジした風にも取れるので、割と多様に取り込んでいる。そして美しいアコースティックギターとベースライン、コーラスワークが曲を繋ぐプログレッシブな展開を誇る12分にも及ぶ「Life Goes On」が本アルバムのハイライトでトータルタイムもさほど長くないので一気に聴き倒せるサイズの多様性に富んだハードロックが面白く、所々にLed Zeppelinのメロディが歌われているのも愛嬌で見事なセンスとリスペクト。この後2枚アルバムがリリースされたが、ファーストがダントツ、セカンド「Tomorrow Blue」も結構な評判の高さで期待のバンド。

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