Il Volo - Il Volo (1974):

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 フォルムラ・トレのメンバーが新たに結成したバンドでデビュー作から注目を集めたイル・ヴォーロはフォルムラ・トレ以上にテクニカル且つ重厚でポップなサウンドを送り届けてくれるが、二枚のアルバムのリリースに留まっている。

 フォルムラ・トレの最終作「神秘なる館」のリリースが1974年、同じ年にイル・ヴォーロのファーストアルバムもリリースされており、そしてこのファーストアルバムはイタリアンロック名盤史を飾るに相応しい作品で、ファーストアルバムながら素晴らしい完成度を誇る。アルバム全体を通してベースラインが歌って、またギターは効果音的にメロディーを鳴らして、フュージョンサウンドと捉えられるサウンドに加えてハイハットの強いドラミングで面白く聴ける要素を持っている。 普通に聴けばタリアに聞こえない曲調が多く、英国サウンドに近づいているが、効果的な楽器の使い方がヨーロッパ的な雰囲気のサウンド。

 1975年にリリースされたセカンドアルバム「エッセレ」はインスト中心の軽快なサウンドでプログレではなくジャズ・フュージョンだけど、リズムが細かくてロック的で面白く、元々テクニカルなバンドなので演奏は上手いから苦にならないけど、ファーストとの違いは凄く、同じバンドとは思えない傑作。





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フレ
Posted byフレ

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photofloyd(風呂井戸)  

 世界を狙ったスーパー・グループ、このイタリア・プログレの花を咲かせた6人の集合バンド。繊細な美とジャズ・ロック感覚も感ずるダイナミズムを持った完成形。しかし時はロックをイタリアでは否定的な政治的流れが起き、世界情勢においてもプログレの転換期を迎え・・・はかなくも、瞳に描いた世界への飛翔(Volo)は実現できなかった。哀しいですね。リンクさせてください↓
http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/il-volo-il-volo.html

2022/09/09 (Fri) 22:20 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>photofloyd(風呂井戸) さん

いやはや日々熱いコメントに感謝です。
一旦イタロものはここまでになっちゃいますが、懐かしい記憶の呼び覚ましになりましたか…。
最近イタリアのマネスキンばかり聴いてまして、イタリア語の熱唱が心地良くてひたすら三昧してました。

2022/09/11 (Sun) 15:43 | EDIT | REPLY |   

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