Reale Accademia Di Musica - Reale Accademia Di Musica (1972):

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 レアーレ・アカデミア・ディ・ムジカの1972年の最初のアルバム「レアーレ・アカデミア・ディ・ムジカ」は随分昔にアナログで買って結構聴いたと思い出したけど、すっかり記憶から抜け落ちているが、凄く良かったアルバムの印象だけが残っていた。

 最初のアコギの牧歌的な旋律から見事に引きずり込まれる音で、この辺はイタリアのバンドをちょっと忘れるし、ただ聴くウチに英国ではない音は分かるけど、暑苦しさがなくスマートでイタリアンな歌やメロディでもない。イタリアンロックは押しつけがましいところがあって、暑苦しいからその世界にハマれるけど、レアーレ・アカデミア・ディ・ムジカは薄く、もっと幻想的でピアノの激しさが心地良かったり、壮大なテンションで迫ってくるテクニック感も面白く、楽曲と楽器で迫ってくる燃える音で、ヨーロッパ流のセンスのジャケットもコミカル風味で、メンバーの来歴も色々あるが、結局このバンドは「レアーレ・アカデミア・ディ・ムジカ」ともう一枚「森の羊飼いの童話」で終了する残念さ。





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フレ
Posted byフレ

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photofloyd(風呂井戸)  

 そもそも私がこの仰々しい名のバンド(正しいかどうか知らないが、当時「音楽の真の学究的世界」と理解していた)を思い出すと、それはイタリアのロック全盛期も終わった後の日本のイタリア・ロック・ブームは何なのかと、ふと思わせた時が頭に浮かぶ。このアルバムもリリースから10年は経過して聴き、その芸術的趣味の美しさの代表格と認識した。しかしこの1アルバムで消えた(2ndと言われるものは彼らがバックバンドとして仕事をしただけ)。このアルバムの日本リリース('80年代初期)のライナー・ノーツの「FOOL'S MATE」の北村昌士氏(若くしてこの世を去った)の話が印象的であった。ロック本来の客観的在り方と芸術的趣味と形骸化についてである。
このアルバムの美しさに、'60-'70年代のイタリアプログレの消滅の象徴的姿を見る想いである。

2022/09/09 (Fri) 12:00 | EDIT | REPLY |   

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