Lette E Miele - Passio Secundum Mattheum (1972):

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 イタリアンロックの中でも多分最高峰に位置する名盤「受難劇」はラッテ・エ・ミエーレの傑作で、もうイタリアンロックのコテコテとオペラティックな展開と暑苦しくて目まぐるしいアレンジが盛り込まれ、更に強烈な起伏に富んだ楽曲が彩ってるから素晴らしく、イタリアの要素がほぼ詰め込まれている。叙情的でメロディックなギタープレイや神々しいコーラスワーク、エンディングに向けての壮大な構成と展開なの「受難劇」を聴いてダメならイタリアンには進めないだろう代表的な作品とも言える。

 オペラティックな展開でドラマティックだから何回も聴いて曲を覚えてくると一緒に盛り上がれるし、これぞ正に音楽と言った素晴らしき作品で、ナレーションが入った楽曲のストーリー作りもひとつの物語を聴く時に欠かせない要素になっている。バックで鳴るメロトロンとスパニッシュギターも憂いを帯びた音色で訴えかけてくる快作なので、やはり歴史に残る名盤と言われるだけあるが、これがまだまだ無名だった三人のティーンエイジャーによる作品と聞けば余計に驚かされるバンドの音で、イタリアの若者たちの才能の凄さに感服。



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フレ
Posted byフレ

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photofloyd(風呂井戸)  

 若きイタリアン・ロッカーの注目度では、イタリアン・ロック全盛期のトリオとしてのキリスト教の存在というものを知らしめ、更にバッハの影響をもあり、イタリアのみならずヨーロッパの伝統芸術の深さをも知る事となるこのアルバムは、オリシシナリティーには欠けてはいたが、なんといってもプログレ好きな日本人にとっては、最高峰に近いものとして存在しましたねぇー-。
 聴きようによっては、E.L.Pの流れもあって、私は好きでした。
 この後はベートーベンまで引っ張り出しての健闘、若いというのはいいですねぇー-。
私も異論なしに人気はこのアルバムだが、新メンバーの3rd『鷲と栗鼠』は意外に出来が良いのに驚きますね。

2022/08/30 (Tue) 17:13 | EDIT | REPLY |   

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