Il Rovescio Della Medaglia - Contaminazione (1973):

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 アナログ盤は心地良い音で音圧もないし音の透明感もないけど、風情があるし何よりも雰囲気と空気が封じ込められているから、幻想かもしれないけど、アナログの音で聴くレコードのプログレサウンドは時代を切々と反映している気がする。CDばかり聴いていると余計に久々にアナログに触れた時にそう思う。

 最近ハマり込んでいるイタリアンな代表アルバムが、Rovescio della Medagliaの「汚染された世界」で、通称RDMと呼ばれる覚えやすいジャケットなのでプログレコーナーを見ていると出てきて早速聴いていたが、バッハのフレーズを頻繁に流用してながらも、クイーンとEL&Pとハードロックを混ぜたイタリアンロックで、冒頭から美しいコーラスワークで攻め立ててムーグの音が飛び交い、プロデューサーがニュー・トロルスの名盤「コンチェルト・グロッソ」と同じ人なので曲構成的はクラシカル。基本ハードロック上がりでギターが活躍しているが、ドラマーはジャズに影響されたようなマイケル・ジャイルズみたいなドラムを叩き、そして歌はさほど入っていないけど、入るとメロディーがキャッチーなので、英国では出てこないコテコテ感はあるけど、イタリア好きには綺麗すぎとも思われるが、それでも暑苦しいので、そのバランスが好まれているようだ。





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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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photofloyd(風呂井戸)  

いっやー-出てきますね
イタリアン・プログレ最高ですね・・・Il Rovesco Della Medagriaのこのアルバムも、聴かずにイタリアを語るなと言いたくなるところですね。
とにかく、このアルバムではバッハですが、クラシック・オーケストラとロックというプログレの一つの特徴を築いたのも、このアルバムに力を注いだLuis Euriques Bacalovのオーケストラ・アレンジのおかげですね。バロック・ロックと言うのが良いのかも。
そうそう、オザンナ、ニュー・トロルスも彼の力で一歩抜きでたんですね。
懐かしいです。

2022/08/19 (Fri) 22:57 | EDIT | REPLY |   
akakad  

オルガンにチェンバロにバイオリン等バンドの音以外ほとんどクラシックですね
70年代のバロック音楽の流行は相当なものだったんだなと思います
古典派のような明るいのがあまり見受けられないあたり

2022/08/20 (Sat) 16:29 | EDIT | REPLY |   

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