EL&P - Brain Salad Surgery (1973):

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 鍵盤系ロックの中では間違いなく最高峰と言われるキース・エマーソン率いるEL&Pはプログレバンドという括りの中でも一番だろうし、ロック系でも鍵盤系の中では確実に最高の栄誉を受けているバンドだ。ルネッサンスや他の鍵盤中心のバンドとは大きく異なるキース・エマーソンのロック的パフォーマンスと、ハモンドとムーグとシンセサイザーなどの当時最先端の楽器をどこまで使い倒して曲として成立させるか、みたいな挑戦が突き付けられている部分が大きかった。その他バンドではどこかでそういう音色のする楽器を聴いてから自分たちの曲にこういう音を入れてみよう、じゃあシンセサイザー的に使ってみよう、が多いし、現代でもそういう風潮だけど、キース・エマーソンはシンセの音から楽曲をイメージしてるだろうし、もっとも同時に閃く時もあるから楽器の進化と自分が奏でる音楽とはかなり密接している関係だったと。だからEL&Pは一般的な名曲があまりないが、楽器触る人からしたら決して忘れられないバンドや曲の存在だ。

 凄く好きな人も多いし、楽器やらなくても曲として好きな人も多く、アルバム単位の曲の良さかと思うとクラシックから流れてくる面は割とあるようで、クラシック畑からしてもこういう音の使い方はヘンかもしれないし、好みもあるが自分はかなり進化した音なのであまりきっちりとは把握出来てもいない。

 そして1973年にリリースされたH.R.ギーガーのジャケットが強烈な「恐怖の頭脳改革」だが、このアルバムを知ったのは映画「エイリアン」を見た後だったのですぐにギーガーの作品と「エイリアン」が結びついて、忘れられないジャケットの一つになっている。ところがその中味を聴いたのはもう少し経ってから、しかもロックバリバリの気分で聴いたからEL&Pはどうにも冗長すぎるバンドだったので、その後プログレをひたすら聴いて克服している部分もあったけど、今でも最初には手に取らないバンドかもしれない。

 「恐怖の頭脳改革」はB面の「悪の教典#9」が、何じゃこりゃ感を詰め込みまくった音世界の30分でピコピコ、ギョワーン、ドタバタ、ブイブイと何でもありの音色が鳴って、何かのパレードのように音が洪水のように流れて、もの凄いエネルギーと集中力を感じるが、良い曲かどうかは分からないままただただ圧巻。それで何度も聴いてその世界を堪能していくと徐々に味が分かってきてアルバムジャケットと共にすごい作品だと認識するようになり今に至る。





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Posted byフレ

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