Cozy Powell - Over The Top (1979):
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ロックドラマーの中でソロ・アルバムをコンスタントにリリースした人も珍しいコージー・パウエルのソロ1枚目「Over The Top」だが、自分的にはドラマーのソロアルバムに興味はあったけど昔はちょっと聴いて面白味を感じなかった。やはり歌が入ってないと飽きるし、ドラム中心の演奏だけを聴いてるのも難しかったからだが、今回久々に流れで聴いた「Over The Top」は意外性があり、ジャック・ブルースの変態性と鍵盤は不要ながらも、ゲイリー・ムーアが顔で弾いてるイメージも出来たカラフルなアルバム。音楽的には概ねロックフュージョン的で、ドラム叩きまくりは当たり前ながら、セッションするメンツによって変わるし、緊張感はその分漂ってて楽しめた。
歌うようなドラムの楽曲作りが多くてユニークな試みだから評判良いのも納得で、ドラムソロ比重がこれだけ高いアルバムも少ないし、一般的にライブでもドラムソロは一番ヒマな時間で真面目には聴かないが、この作品も何度もは聴かないが、それ以前にメンツもロック・フィールドの猛者達ばかりで取り組みが面白いので、その意味では深みを味わえるし、何もドラムにフォーカスされているだけでもないので、案外ミュージシャンたちには人気のありそうな作品に仕上がっているのかもしれない。ゲイリー・ムーアはこの頃仕事にあぶれていたのもあってガッツリと取り組んでいたのか、後まで演奏される「The Loner」はよく知られた楽曲ながら、実はクレム・クリムソンも弾いているコージーの人脈の深さまでも味わえる作品。

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