Bedlam - Bedlam (1973):
0 Comments

ちょっとハードな音世界に行き着いたので、またまた英国のハードロックを語ってみると、皆が知ってるコージー・パウエルが組んだリーダーバンドでもあったBedlamがあり、このベドラム以前のコージー・パウエルはジェフ・ベック・グループに参加してて、解散してから組んだバンドがBelamです。その筋を追いかけていた人には知られているし、ネットで調べても結構引っ掛かるからコージー・パウエル関連では割と知られている。
アルバムリリースは1973年、Bedlamの「Bedlam」はジャケットから気合いの入ったハードロック的なイメージを持てるでしょ?もしかしたらメタル的な音が聴けると思うようなジャケットは好みではないけど、かなり好印象で中身が驚くことに実に秀逸な英国ハードロックの音世界で、GunやThree Man Armyにもヒケを取らないくらいソリッドでタイトな英国ハードロックなので、コージー・パウエルからBedlamに雪崩れ込んだ人にはThree Man Armyをお薦めするし、逆に英国ハードからBedlamに辿り着いた人は恐らくコージー・パウエルを意識しないで聴けてしまえるほどにB級色が漂った作品です。
それは楽曲や演奏に関してで、ドラミングは言とんでもなくシャープで鋭いセンスが炸裂しまくってる、そんな風に普通叩かないだろうレベルに尖ったドラムが聴けます。曲の全てがコージー・パウエルのドラムで引き締まって鋭角に聞こえるから個性的だが、楽曲そのものの印象を変えるまでは出来なかったようで、このBedlamは驚く事にプロデューサーにあのフェリックス・パッパラルディを配しているので、音は洗練されているし、クリームやマウンテンと同じくビッグなバンドになるはずだったが…?
コージー・パウエルのリーダーバンドはともかく、英国ハードロックの世界に1973年にリリースされたアルバムとして聴くと実に良質で英国感を味わえる秀作で、ニッチな人達には愛されるアルバムの音で、自分もこういうのは好きだが、コージー・パウエル云々じゃなくて英国ハードロック好きとして凄い。もうちょっとエグさを出しても良かったと思うけど、それはコージー・パウエルがやってるが、レーベルからの支持も得られずに翌年には解散して、今度はハマーを結成するコージー。
今となっては驚くことに1973年のライブ盤「Live in London 1973」やベスト盤「Anthology」まで出ている人気ぶりで、ライブ盤「Live in London 1973」はまだ聴いてないけど面白いかもしれないので、こういう音やるなら是非ポール・ロジャースとのバンドも聴いてみたかった。

- 関連記事
-
- Cozy Powell - Over The Top (1979):
- Bedlam - Bedlam (1973):
- Daemon - The Entrance To Hell (1971):