Jerusalem - Jerusalem (1972):
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全盛期のパープルのシンガー、イアン・ギランの名前はどうも昔からウルトラマンに出てくる怪獣みたいに思えてしまうが、それはともかく、そのイアン・ギランが見い出してデビューさせた若干20歳の若者達によるバンド、エルサレム。1972年に驚くことにデラムから唯一のアルバムがリリースされているが、もうパープルレーベルが発足していたけどなぜか他社からのリリースで音を聴くとこれがイアン・ギランの見出した才能なのかとセンスを疑う部分が大きい。
良く云えば硬質なハードロックだけど、言い方を変えると線の細いギターの音と何故かスカスカ感のあるハードロックで、その間を埋める音の厚みがないが、曲そのものやアルバムの空気感はしっかりパックされているので嫌いじゃなく、割と好みでもあるが、20歳の集団だから多めに見てやらねばとも思う。そのまま何枚かリリースしていればもうちょっと何とかなったと思いつつも、しかしその歳でイアン・ギランに出会ったらもっと人生変わってたハズだよ、君たちと言いたいし、バンド名が大胆過ぎるが、ジャケットもインパクトのある出来映えで心なしか紫色がベースになっているところもパープルの亡霊を感じるし、繊細な曲は聴き応えのあるものばかりで悪くない。

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