Trapeze - You Are the Music..We're Just the Band (1971)

0 Comments
B08DC1Z67Q

 今でも名を残しているミュージシャンはやはり才能のある人達ばかりで、グレン・ヒューズは結構異色なキャラクターだが、誤解されている人かもしれない。それもディープ・パープルに加入してしまったからが大きく、グレン・ヒューズがソウルやファンクが大好きでそっち系をやりたがってる人はディープ・パープルの前では無用、一切封印してベーシストとハードロックボーカリストとして見られるばかりで、それもある程度出来てしまったからしょうがない。本人が好きでやってたバンド、トラピーズは一部のマニアからは評価されるものの、一般論は皆無なので大いなる誤解を受けたまま今に至る。

 トラピーズの1972年リリースの3枚目の作品「You Are the Music..We're Just the Band」はヘンなソウル・ファンクロックの名盤と語られるが、このジャケット見てライブ盤と勘違いして買った人も多いだろう。自分もそう思った一人です。Facesの「馬の耳に念仏」と同じく、アルバムジャケットがライブステージだとライブ盤と思うが、案の定スタジオ盤です。

 トラピーズとは、みたいなトコあるので一応グレン・ヒューズが歌とベース、作詞作曲もほぼメインで、故にグレン・ヒューズがやりたかった音はトラピーズに凝縮されている。ギターは後に黄金期のホワイトスネイクで活躍するメル・ギャレー、ドラムは後にジューダス・プリーストで活躍するデイブ・ホランドというトリオ編成の実力派で、メル・ギャレーのギターは好きだが、このアルバムで聴けるギターも変わってて、ブルース一辺倒でもなく味のある渋いギター弾いてるし、細かいファンクなカッティングがあったりして面白く器用な人。それはデイブ・ホランドも同じで、こんなにソウルなビートで叩ける人とは思わなかったほどの軽やかなBGM的なドラミングだが、それがジューダス・プリーストに加入する。

 アルバム自体は名盤と云われるけど、自分は全然響かなかったので、この手の音が好みじゃなく、グレン・ヒューズの出す音は相容れない場合が多い。ただ、英国B級バンド好きとしては避けて通れないバンドだし、レベルとかクォリティは圧倒的でB級じゃないから、安心して下さい。





UKhard
関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply