Gun - Race With The Devil (1969):

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 やはりハードロックは良いと自分の趣味を改めて知るが、Balck Sabbathに触発されて聴いた同じフォルダーに眠っていたGunのファーストアルバム「悪魔天国」を聴いてたが、邦題は「悪魔天国」で久々にちょっと聴いてみるかと流したらカッコ良くて、こんなチープでゴチャゴチャした曲やリフでもセンスが光るのは面白い。

 1969年にリリースされた当時はカーティスと名乗っていた兄弟が中心となったバンド、Gunによる最初のアルバム「悪魔天国」はジャケットから魑魅魍魎で地獄絵図的な印象だが、音の方もそれに劣らず詰め込まれているハードロックで、ギターによるハードロックだけでなく色々な楽器が鳴ってる。この頃わずか18歳だったエイドリアン・カーティスのポップな才能とギタリストの才能が開花してるからCBSも好きなようにレコーディングさせたのだろう。冒頭を飾るヒット曲「悪魔天国」は色々なバンドにカバーされているし、CMでも使われたので知られているが、このリフがネチっこく耳に残り、他の曲でもギターソロになると音が前に出て凄くネチネチなサウンドで時代を感じるエイドリアン・カーティスの音はフレーズはかなり雑な部分もあるけど、顔と魂でギター弾いてる。だからどの曲も聴き所があってグイグイと惹き付けられて聴いてしまう。

 エイドリアン・カーティスとポール・カーティスは常にトリオバンドを好んで結成しているが、その最初がGunだった。この後Three Man Armyで傑作を何枚かリリースしてクリームのジンジャー・ベイカーとBaker Gurvitz Armyでも3枚アルバム作ってて、割とメジャーどころにいてもおかしくなかったけど、そうは進まなかったようだ。そのせいかある時突然にエイドリアン・カーティス(ガービッツ)はAORなソロ作を出して売れてしまった経緯もあるが、セカンド「ガンサイト」よりもファースト「悪魔天国」の勢いが良く、更にたっぷりとコラージュや楽器が混ぜ合わされた音の波も時代だけどカッコ良くて、こんなセンスは今では出せない。





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Posted byフレ

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