Warpig - Warpig (1970) :
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1970年の春にリリースされたWarpigの「Warpig」はどう聴いてもUriah HeepとBlack SabbathとLed ZeppelinにDeep Purple的オルガンエッセンスを加えたバンドで、出てくる音の空気感も同じだから後から出てきたクローンと違って1970年代のあの雰囲気を出してる多分カナダでは相当本物だったはず。
熱いブルースロック的ギターに楽曲は重く暗く、ハードにヘヴィに泥々しく、全く英国風なハードロックで実に聴き応え満点で、語られるのは上記バンドの影響を受けて云々だが、1970年の6月にDeep Purpleの「In Rock」がリリース、1970年の9月にBlack Sabbathの「Paranoid」がリリースだからその辺の音の影響とは云えない。Deep Purpleがハードになる前の音だし、Black Sabbathもファースト「Black Sabbath」しか出てない時、そしてUriah Heepのファースト「Very Eavy Very Umble」も1970年の6月にリリースだからUriah Heepの影響は皆無で、カナダだから英国のリリースよりは遅く聴けたから影響はほぼないし、それでこの音だから当時の英国のバンドと同じセンスで、逆に影響を与えたってほどではないが。
そんな時系列を知って唖然としながらアルバム「Warpig」を聴くが、どう聴いてもUriah HeepやBlack SabbathやDeep PurpleやLed Zeppelinと思うから凄く同じレベルで、そこまで褒めても何も出ないが、そういう知られざるバンドでも時代が後押ししていた。その奇跡的な面に気づいてからWarpigをオリジナルなバンドと聴いているが熱くてハードで良い。

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